地域を野生鳥獣から守る
鳥獣害対策実態研修会 活動報告

 平成27年6月07日(日)に鳥獣害対策の実態を学ぶ研修会を新発田市農業サポートセンターで当会の主催で実施しました。

 この研修会は、県内や新発田地域で発生している猿害の問題や近年のイノシシによる被害も拡大していることから、昨年には鳥獣の管理と利用に関するする県条例も制定され、まずその実態を知ることが大事と企画されました。

 新発田市の担当者から猿とイノシシについてその特性や生息実態、捕獲の効果や有効な対策方法など総合的に講義してもらいました。

 猿は、ただ捕獲すれば被害が減るという単純なものではなく、群れ単位で管理が必要なことと、サルが里に降りにくい環境作りを集落の協力した行動で行うことが大事と学びました。

 講義の後、小戸や長峰、上三光地で実際の張り巡らされた電気柵の状況や捕獲檻、イノシシのヌタ場や掘り起こした穴を見て回りました。 猿は、移動中に県道や人家近くで見かけましたし、イノシシの堀跡も畑のすぐ隣の放作地に沢山有り柵の手前まで来ている様子がわかります。

 最後に施設にもどってきて しか肉の味噌煮立て汁を美味しくいただきました。
 肉そのものは淡白な味で、油が汁に沢山出ていて食べてとても体が熱くなる汁物でした。

 ご協力くださいました、新発田市、JA北越後、地元の川東猟友会、サポートセンターの方々、NPO法人日本里山の森林を育む会 の皆様ありがとうございました。「学ぶ、見る、味わう」の三拍子の濃い中身の研修会となりました。

猿害対策・緩衝帯整備の説明 イノシシのヌタバ