平成26年9月5日(金)

加治川小学校総合学習支援@

 平成26年9月5日(金)、加治川小学校4年生の総合学習の支援活動を行いました。今回は、CODパックテストや実験を通して「水のきれいさ」を調べる学習をしました。
 はじめに、身近な水環境について若月講師からお話がありました。水はたくさんの生き物が利用しており、なくてはならない大切な存在であることを、子供たちは一生懸命聞いて学んでいました。また、「水のきれいさ」を判断する方法として、透明度や水質、においなど、様々な手段があることを説明しました。

  次に、水質調査の一つの方法として、CODパックテストを行いました。調査には地元の身近な川から採取してきた水を使い、調査結果を採取した地域ごとに地図上に示していきました。数日続いた雨の影響もあってか、同じ地域でも多少違いが見られましたが、ほとんどが水質良好であることが分かりました。「加治川はきれいと言われているけど、本当にきれいなの?」と疑問に思っていた子供たちは、実際に水質調査で結果を知ることができ、嬉しそうでした。
 
  後半は、長谷川講師による2つの実験授業です。まずは「水道水に醤油を一滴たらすと、水はどのくらい汚れるのか」です。少しは汚れるだろうが、大きな変化はない、というのが多くの子どもたちの予想でした。はたして結果はどうなのでしょうか?結果を待っている間に、二つ目の実験「濁った泥水は、砂による濾過でどのように変わるのかを行いました。

 藤塚浜の砂を用いた濾過装置は、長谷川講師特製です。濁った泥水を少しずつ濾過していくと、透明できれいな水が出てきました。魔法のような変わりように、子供たちは思わず声を上げて驚いていました。そして、醤油を一滴たらした水道水のCOD結果が出ました。たった醤油一滴なのに、CODは最高値まで上がりました。その変わりように、子供たちはまた驚きの声を上げていました。普段の生活では、醤油一滴の何倍もの生活排水を流しています。それが水辺環境や生き物にどのような影響を及ぼしているのか、子供たちが考えるきっかけになったと思います。

 9月16日には生き物調査も行われます。2回の活動を通して、身近な水環境に関する興味や知識を深めてもらいたいです。