向中条地区 生き物観察会

 7月27日(日)向中条地区で生き物観察会が開催されました。
 この活動では、毎年「向中条資源保全会」からお声掛けをいただき、向中条地区で実施する水質調査と生き物調査のお手伝いをしています。

 当日は、地域の子どもたちが調査員となって田んぼ脇の用水路で生き物を捕まえます。この地区では毎年、生まれたばかりの小さなナマズが捕まります。大きな口でたくさんの生き物をのみ込むナマズがいる、それも毎年「稚魚」がいるということは、「親となるナマズと産卵場所が確保されていて、稚魚でも捕まえられる小さな生き物がたくさんいる」ということを表しています。
 では、実際に捕まえた生き物を見てみましょう。魚類は、ナマズ、メダカ(準絶滅危惧種)、オイカワ、ドジョウの4種類。水生生物では、トノサマガエル(絶滅危惧U類)、マルタニシ(準絶滅危惧)、タイコウチ(絶滅危惧T類)、ミズカマキリやトンボのヤゴなど、14種類を捕まえることができました。

 捕まえた生き物のいくつかは絶滅危惧種に指定されています。このようにたくさんの生き物が生息できる生態系豊かな水辺環境がこれからも維持されていくことを願っています。
ぜひまた来年も、この小さな生き物たちと会えますように!