五十公野小学校の総合的な学習(野外編)

 5月15日(木)久保の清水川で行われた「観察会」では、前日14日(木)に小学校の図書室で学習した生き物を実際に捕まえて観察します。
 子どもたちは学校から歩いてくるとの事だったので、待ち合わせの時間に間に合うように観察会で使う“あみ”や“バケツ”などの準備をしていると、遠くから「こんにちは〜」、「よろしくお願いしま〜す!!」と元気な声が聞こえてきます。そちらに目を向けると、遠くで大きく手を降る子どもたちの行列が見えました。
 さて、本日の学習では、はじめにパックテストを使用して「清水川の水質は、少し汚れているものの、イバラトミヨなどの生息には問題がない」ことを確認し、早速、観察するための生き物採取に取りかかります。
 30分程度の短い時間ではありましたが、子どもたちは“泥んこ”になりT類のイバラトミヨ、絶滅危惧U類のトノサマガエル、準絶滅危惧種のアカハライモリやコオイムシなど、たくさんの生き物を捕まえることができました。
 今年は春先から清水川の水量が少なく、イバラトミヨの産卵は無理かもしれないと心配していましたが、16尾ものイバラトミヨが捕獲され、イバラトミヨのおなかは大きく膨らんでいます。今年も無事、産卵をむかえることができそうで、とても嬉しいです。
 今回のような学習を重ねながら、子どもたちには「ふるさとの自然」に愛着を持ち、地域の環境の豊かさや大切さを学んでほしいと思います。
 当会では、地域の環境について学ぶ「ふるさと学習」の支援活動を行っています。
 講師の派遣や環境プログラムの企画・運営など、随時相談に応じますので、希望がある場合は、事務局(相馬:090-8080-1349)まで、問い合わせをお願いいたします。