農地・水 地域活動協力事業

 ほ場整備事業に関連し、農地・水事業に取り組んでいる地域ではそれぞれに生き物調査や農地の環境保全活動等に取り組んでいます。今年は梅雨の豪雨による加治川本線の増水で当会自主事業の「ぼくらは加治川探検隊!!」を中止したため、同日各地で予定されていた農地・水の活動に複数名で参加する事ができました。その一端をご紹介します。

●古太田川環境保全協議会
 8月4日(日)午前中に開催された「佐々木地区古太田川の生き物調査」は、古太田川の藻刈りや河川清掃のために水量が減るこの時期にあわせて毎年実施しています。
 今年も生き物の同定や活動のサポートに当会を呼んでいただき、当会理事の藤田さんが生き物講師を務めました。午前中の天気は晴天、ジッとしていても汗が出る炎天下ではありましたが、地区青年部のみなさんの活動により、たくさんの生き物を捕まえることが出来ました。捕まえた生き物の多くは、コイ、フナ、オイカワ、カマツカなどの魚類です。



 大きくて隠れるところがたくさんある豊かな古太田川では、50pを超える大きなコイも捕獲されていました。この豊かな環境がいつまでも続いてくれることを願っています。
 また、この佐々木地区では平成16年に当時の地元佐々木小学校の子どもたちが「ホタル舞う 夢の公園」の未来像を描いた大型パネルを制作、今、その公園の実現化に向けた整備事業が始まっています。これからの佐々木地区の取り組みにも注目ですね!


●向中条生き物観察会
 8月4日の午後に開催されたのは、向中条地区の生き物調査です。
こちらも毎年当会が活動のサポートをさせていただいますが、他と違うのは水質調査を含む環境調査の結果を『報告書』として提出する受託事業として実施していることです。
 この調査によって環境の変化やその推移を見ることができますし、向中条地区の生き物調査では例年、近年では珍しくなった「ナマズの稚魚」も捕獲されることから、その餌となる生き物が多い「大変良い水辺環境」が維持されているといえます。



 また、向中条地区では佐々木地区と違って魚類以外の小さな水辺の生き物(タイコウチ、ミズカマキリ、トンボのヤゴ、貝類など)をたくさん見ることができます。
これからも地域の皆様の努力によって豊かな農村環境が維持されていくことを願っています。

参加されたみなさん、活動お疲れさまでした。また来年、お会いしましょう!