平成25年 加治川ネット21の定期総会「記念講演」が開催される

 平成25年2月11日月曜日の祝日午後4時より、定期総会後の講演会として新潟県地域振興局地域整備部参事、建築課長の渡辺斉氏をお迎えして「新時代のまちづくり戦略」〜越後妻有大地の芸術祭の事例紹介と新発田の可能性〜と題した記念講演を新発田市ボランティアセンターで開催しました。

 加治川ネットの会員の他に胎内市役所職員や市内の他のボランティア活動員を含めて30余名の聴講参加者がありました。

 渡辺氏は、新潟県庁では主に都市計画や地域政策で住まい・まちづくりや地域づくりの企画、事業推進を手がけられ、ライフワークを住民主体のまちづくり・地域づくりをとし、そして越後妻有での大地の芸術祭の仕掛け人の一人でもあります。この間に起きた平成16年の中越地震では、震災からの復興と地域振興も担当なされ地域再生に一層精力的に取り組まれてきた方でもあります。

 大地の芸術祭の成功から地域再生の鍵として地域で生きる人々には「夢と展望」があれば心豊かな日々を暮らすことが出来ること。それをハード部門からではなくて暮らしの中からアートとして再発見、地域の埋もれた宝の素材を見つけたことが重要であったと。
 
 循環型社会の自然の持つオリジナリティーを出すことで、粋に感じてもらえる人たち、応援してくれる人たちにつながっていくことになり、多くの魅力を引き出すことになったと。

 まちづくりは直ぐには結果に結びつかないので、政治に左右されない継続性やコーディネーター役の人材も大事であり、地域理解のために生ずる既得権との戦いからは、一点突破から徐々に理解を広げていく事の方がうまくいくとのアドバイスもありました。

 翻って新発田の地域の可能性としては、合併によって加治川が一つの流域としての水の循環を捉えた形が新しいモデルの可能性があるのでないか、川と里との循環や高齢化に伴う助け会いのまちづくりで気の利いたソフトが新しいエンジンとなりうるのではないかとの助言がありました

 加治川は私たちの会の活動フィールドでもあることからこのあたりが今後の活動の何か参考となればと思いました。