総合学習の支援活動報告A
五十公野小学校 4年生

 平成24年5月29日(火)に五十公野小学校の総合学習の支援活動その2として、豊浦・久保地区のイバラトミヨが生息する用水路で水棲生物の調査を実施しました。
前日の「絶滅危惧種の生態系」を主に勉強したことを踏まえて、当日は実際にイバラトミヨの棲息する水路で生物の捕獲を行い、そして現地の水質や圃場整備についても勉強をしました。

 1番最初に水質の調査から行います。CODの試薬に水を取り色の変化から水質具合を観察します。雨上がりのこともあり数値は平均3から5といったところでしょうか、まずまずきれいな水質であります。そして、ここの水路の環境として圃場整備についても県の農村整備課の職員から説明を受けました。ここでも人間の生活と生き物の棲息環境との関わりについて教えてもらいます。

 そして、水路に網を入れてみます。ヤゴなどの水棲昆虫やドジョウと一緒にイバラトミヨの稚魚がたくさんが見つかりました。成魚も6匹以上獲れました。メスは卵でおなかが大きいようです。
コウイムシ虫も2匹卵を背負っています。イバラトミヨのエサとなるヨコエビもたくさんいました。
 湧水の減少でイバラトミヨにとっては厳しい環境ですが、稚魚が孵っていることはうれしいことであり、児童達の指に小さくはねるイバラトミヨの稚魚に今後の成長を期待します。

他にはトノサマガエルやツチガエル、ホトケドジョウや糸トンボのヤゴ等14種類のいきものを見つけることが出来ました。生態系のピラミッドはこの小さい水路の空間にも当てはまるようです。子供たちも、ごく普通の水路に実はたくさんの生き物がいることに驚きと興味を持ってくれたた様であり、昨日と今日に渡って地元の生物との接し方について学んでくれたようです。