荒橋小学校の総合学習の支援活動報告

 平成24年5月1日(火)の連休の狭間に荒橋小学校の総合学習の支援活動として、豊浦・久保地区のイバラトミヨが生息する用水路で水棲生物の調査を実施しました。
当日は7名の生徒が水棲生物の捕獲に挑み、そして現地の圃場整備について勉強をしました。

 最初に水路に網を入れてみます。水棲昆虫やドジョウと一緒にイバラトミヨが見つかりました。
昨年来湧水が止まっていましたので生息が危ぶまれていましたが、短時間でわずかな水路の距離にもかかわらず5匹取れました。

粗朶柵の効果でしょうか、何とか生き延びてくれています。オスは繁殖期特有の濃い色合いに体が変色し、メスはおなかが膨らんでいたので卵を抱えているようです。
他にはアカハライモリ、子負虫、ヤゴ、ホトケドジョウ、カワニナ、ヨコエビ、アマカエル等13種類のいきものを見つけることが出来ました。それからなんとシマヘビもつかまえてびっくりです。春になっていろんな生き物の活動が活発になってきたのでしょう。

 そのあとは簡単な水質調査の後に今日捕まえた生き物の解説をしてもらいました。本日は、多忙の藤田副理事長のピンチヒッターとして県の水産課から目黒技師にそれぞれの生き物の特徴を交えて分かり易く解説をしていただきました。
今後とも目黒氏については生き物調査の応援をしていただけるそうです。

 つづいて、県の農村整備課の職員の方から豊浦地区の圃場整備について説明をしてもらいました。農業用水路の整備の仕方やファームポンドの出来たあらましなど、コンクリート製で整備した場合と土のまま残したときとの違いについて、大きく4つ技法を使って生物に配慮した圃場整備の説明を受けました。農業と生き物の共存について理解してもらえたでしょうか。

 生き物の事を考えての圃場整備ですが、生き続ける環境として厳しいことには変わりません、これからも何とかしぶとく生きながらえてほしいものです。
 文責 相馬広治