平成24年 加治川ネット21の定期総会
「記念講演」が開催される

 平成24年2月11日祝日の土曜日の午後4時より、定期総会後の講演会としてNPO法人「さんじょう」の三条市市民活動支援センターの理事長であります川瀬和敏氏をお迎えして「災害ボランティアと市民活動団体の役割」と題した記念講演を新発田市ボランティアセンターで開催しました。
加治川ネットの会員の他に新発田市で活動するNPO団体や地区防災協議会の方々や敬和学園大学の学生らを含めて約40名近くの参加者がありました。

 川瀬氏は2004年の三条市の豪雨水害ではいち早く災害ボランティアセンターを立ち上げて内
外の関係団体と連携し、協働で災害ボランティア活動に取り組みました。
そしてそこからいろいろ見えてきた課題から県内にも災害時に有効に機能するNPOの必要性を感じ「にいがた災害ボランティアネットワーク」作りに尽力されました。
水害の翌年に任意団体として設立し、その後2006年にNPO法人登録がなされ、昨年の東日本大震災や和歌山県の豪雨災害には救援物資や人材派遣が迅速に対応できたといいます。

災害ボランティでは、現場で様々の事態が発生します。災害の場所やレベルで対応する人や物資の対処法が違ってきます。しかも短期決戦でないと効果が発揮できないので現場での瞬時の判断が求められます。
行政や報道機関との連携も大事になってきます。あがってくる要望のとりまとめや伝え方、ボランティアの希望する仕事のマッチングや人員数の調整など様々事態に対応しなければなりません。
時には個人情報が障壁となって、助けを必要としているひとのニーズがつかめないこともあります。ある程度は普段から独自に把握しておくなどの事前対策も必要になってきます。

災害は何時起こるかわかりません。百年に一度とか千年に一度というものをここ数ヵ年で何度も体験しました。いざ備えていても予定していた組織の人員が丁度居合わせて居ないこともあるでしょう。
最初の人が居なくても、次の人がバックアップできるようにいろんな人材が必要となります。そういう意味で各種市民活動団体の連携が重要になってきます。普段から見える関係が大事な事だと改めて感じたしだいです。会の活動もそういう意識を取り入れながら他団体と柔軟に連携していけるようにと思いました。