三条市市民活動支援センター 視察報告

 平成23年11月29日(火)に加治川ネット21から若月・相馬・小池の3名とNPO法人
ユーアンドミーから2名が三条市の市民活動支援センターを訪問しました。

 三条市は、7年前の中越水害時において全国から復旧支援のためのボランティアが一日平均2千人から3千人と訪れ、とても市役所だけでは捌ききれない事態におちいりその時に市民団体が活躍した体験がありました。
 このことをきっかけに市民、NPO、企業、行政の間に立ってさまざまな活動を支援し、各団体の繋ぎや、まとめ役となる中間支援団体の設立の必要性を感じたのがきっかだったといいます。
 いろんな分野のNPOで活躍する者で委員を構成し、検討委員会を経て設立準備組織をつくり、平行して各種団体にアンケートをとりニーズの掌握や三条市の将来のまちづくりとの整合など諮り、3年の時間をかけて何度も協議を重ねて平成21年5月に市民活動の支援センターが出来ました。
 そして、その1年後の平成22年にセンター自身がNPO法人化して「NPOさんじょう」として各ボランティア組織の支援活動を実施しています。

 新発田市にもNPO団体や各種ボランティア組織はいくつもありますが、どれも財政面や人材の乏しい中でその運営維持に苦労しており共通の問題も抱えているはずです。
 団体活動を健全な形で維持していくには、場所・資金・人材の3つが必要です。市民ボランティア活動の底上げをどうやっておこなうのか、個々で模索してもおのづと限界があります。

 ひとたび災害等の非常時になればば、いろんな団体の連携が必ず必要となります。どういう形で各種団体の連携強化をおこなうか、三条のように人材や地盤に恵まれた組織をみると現時点での新発田ではなかなかハードルが高いように感じました。しかし他の市でも既に実施して活動していているのも事実です。
 ならば、新発田ではどうしたら支援できる組織作りができるのか、どう行政を巻き込んでやる気にさせるのか、課題は多いですがこれからの市民活動の活性化にはどうしても必要となる事案です。他の団体と協同してなんとか前向きに検討をしていきたいと思いました。