ふるさと生き物観察会'11in久保地区

 5月28日(土)今年も春のふるさと生き物観察会が開催されました。
 観察会の会場は、太斎地区の農業用のため池「ファームポンド」と久保集落に沿って流れる「イバラトミヨの保全水路」です。
 今回の観察会は、昨年保全水路に設置された2種類の試験護岸について景観、維持管理、生き物への影響などを比較する調査も兼ねています。今回、様々な理由で保全水路の様子がだいぶ変わっていることに驚きました。水深は浅く水草はほとんど見えず、ふかふかした泥が厚く堆積しています。生き物の姿も余り見えないように感じます。

 調査の結果、粗朶護岸を中心にイバラトミヨやドジョウ、コオイムシやトンボのヤゴ、アカハライモリなど幾種類もの生き物を捕獲することができてホッとしました。
 今回の調査活動の結果をもとに来週6月4日(土)の午前中には、粗朶護岸の延長作業を実施します。どうぞ、大勢の皆さんのご参加をお待ちしています。

 さて、新発田市では絶滅したと思われていたイバラトミヨが2002年に再発見されてからこれまで様々な取り組みが行われてきました。

 その結果、イバラトミヨの保全水路は土水路のまま維持され、現在整備中の保全水路水源部にかかる道路整備工事では新たな水源水路を整備する計画も持ち上がっています。
 このような取り組みにより、これからもイバラトミヨをはじめとする様々な生き物が生息する豊かな水辺環境が維持されていくことを願っています。
 なにはともあれ、今回の観察会も無事終了です。参加された皆様お疲れさまでした。