荒橋小学校の総合学習の支援活動報告

 平成23年4月26日(火)に荒橋小学校の総合学習の支援活動として、久保地区のイバラトミヨが生息する用水路で水棲生物の調査を実施しました。
当日は14名の生徒が農業用水のため池内にあるエコトーンや久保の水路で生き物の捕獲に挑みました。

 最初は県の農村整備課の職員の方から豊浦地区の圃場整備について説明をしてもらいました。
農業用水路の整備の仕方やファームポンドの出来たあらましなど、コンクリート製で整備した場合と土のまま残したときとの違いについて、その後の人の手の係り具合と生物の住みやすさが良い点と悪い点の説明がありました。

 生き物の捕獲の前にCODやPHや水の透明度見てもらい池の水質調査から生き物の環境を学びます。
藤田講師がエコトーンで網を入れてみます。早速イバラトミヨ発見です。よかったちゃんと生きていました。
 そして、みんなにも捕まえてもらうため久保の水路で調査開始です。水路脇を通る市道整備工事の影響なのかはっきりしませんが湧き水が出ていません。イバラトミヨがいるか心配です。

 生き物が潜んでいそうなところに網を入れてみます。
 いましたイバラトミヨが見つかりました。こちらの水路は水温が12.8℃で高いこともありメスは産卵準備が出来ているみたいです。
 他には、ドジョウやカワニナとヨコエビ、カエルが見つかりましたが、タイコウチやオオコオイムシやミズカマキリがいません。いつもより種類が少なめです。やはり湧き水の断水と関係あるのでしょうか。

 取れた生き物を確認した後は湧き水の枯れかかっている場所を見てみました。やはり水は沸いていません。何か対策が必要なようです。
 イバラトミヨだけでなく生物の種類が少ないということは食物連鎖に繋がる他の生き物も大きく影響するということを今回は特に印象付けられた調査となりました。
 学校に帰っても今日の調査から生き物について自分の身近な環境について興味を持ち続けて考えてもらうことが出来たら良いと思いました。