連携事業 
山形県寒河江市 二ノ堰親水公園へ視察

平成22年10月29日(土)に新発田市佐々木地区の圃場整備にともなう親水公園整備事業の進め方として古大田川親水事業推進協議会の方々28名と山形県の寒河江市にある「二ノ堰(にのせき)親水公園」の視察に当会から3名で出かけてきました。

 佐々木地区では、圃場整備事業にあわせて地域から古大田川全体の改修を望む声が
あがっており、当会も佐々木小学校の総合学習や生物観察会をとおして子供たちの親水公園に寄せる期待と夢の作業に協力をしてきました。

親水公園の整備事業も来年度より本格実施されることとなり、公園施設や流域の維持管理や清掃は、地域住民による活動で維持していくことを基本としていることから、今回先進地である山形県の寒河江にある二ノ堰親水公園にやってきました。

この公園は、平成元年から6年にかけて県の水環境整備事業で整備されて、地域の水田を灌漑する水路として町の中に寒河江川の清流をひきいれています。その後も水路には、散策路や池や公園管理施設が整備されて農家ならず市民の憩いの場となっています。

この親水公園の維持管理に関しては、土地改良区が委託を受けてはいますが市民や企業や各地域活動団体の22団体で作るグランドワーク(地域環境改善活動)という取り組みで清掃活動を主として行い管理しているとのことです。
この公園の整備にかかわった企業やまったく関連のない企業や団体も多数参加しており清掃時期も参加団体に任せていたりして地域活動の関心の高さが伺われます。
このグランドワークでは水辺のコンサートや灯篭流しなどのイベントも市民手作りで行われていて家族連れで多くの人が訪れるとのことです。

 説明に当たられた土地改良区の職員の話によればグランドワーク活動は土地改良が先導してやるのでなく、地域の区長らが地域住民をひっぱり、清掃活動や参加したくなるような楽しいイベントをとおして親水公園が「地域の財産であるという」動機付けが大事との助言をいただきました。

水路の垣根にはブルーベリーやお茶の木やウコギを植えたり、手を叩くと寄ってくるウグイが見られる仕掛けがあったりして、散策していて楽しくなる工夫が施されていました。
新発田市佐々木地区での親水公園事業でも大いに参考となる事例やヒントが見聞きできて参加者ともども有意義な研修となりました。