協働事業 
秋のふるさと生き物観察会と土留め検討

 平成22年10月2日(土)に新発田市久保・太斉のファームポンドで秋の生き物観察会を実施しました。
太斉地区圃場整備事業推進協議会、水土里ネット豊浦郷、加治川ネット21が主催し、新潟県新発田地域振興局農村整備課の協力のもと、荒橋小学校など子供たちに呼びかけて子供9人と大人16人の計25人でイバラトミヨを初めとする生き物の調査を行いました。
ファームポンドでは事前に用水の水を落としておいてもらっていたので池側から網をいれてみます。植物の繁茂するエコトーンの水端に網を充ててすくってみると容易にイバラトミヨを捕まえることができます。イバラトミヨのほかにドジョウもたくさん捕れます。柳の粗朶組が生き物たちの棲家としてうまく機能していることが十分にわかります。
子供らも網で生き物の捕獲に挑戦です。オタマジャクシヤやヤゴなどがよく捕れていました。
それから久保の水路に移動して捕獲の開始です。シマドジョウ、ドジョウ、ホトケドジョウの見分け方はひげの数で見分けます。
イバラトミヨモのほかにコオイ虫、ミズカマキリ ヨコエビ ツチガエル コオニヤンマのヤゴなど全部で十種類の生き物が見つかり種類としてはまずまずといったところです。
県の地域振興局農村整備部の担当者から久保地区の圃場整備の方針の説明があり、当初は農地を管理しやすいように三面コンクリート化を考えていたところを、イバラトミヨが見つかったことで一緒に生きていけるようにと土のままに残したり、一部は魚の棲みやすい材料を使用したりと生物共存に配慮して仕事をしているとのお話がありました。集落の人の協力なしではできないことも当然です。
 今年の夏は暑かったので水路の水量が少なめでイバラトミヨもファームポンドのものよりも小ぶりなものが多かったのがきになります。
 ともあれ、豊な環境がこの地に残っていることや、いろいろな人達がそれにかかわっていることが子供達にも伝えることが出来たと思います。
 また、観察会終了後、地元の方と水土里ネット豊浦郷、県農村整備部、加治川ネット21で観察会での踏み荒らしによる護岸の修復とイバラトミヨの保全型水路の検討がなされました。また、合わせて今回捕獲したイバラトミヨの匹数の調査及び体調測定を行い基礎研究のサンプリングデーター収集の行われました。

△生態系促進護岸の打合せ イバラトミヨの基礎調査
△みんなでの調査、ご苦労様でした