国際視察 
韓国4大河川視察会の報告

7月5日(月)【4日目の視察】
 河回村は古い集落をそのまま保存し、民泊施設として活用されています。一夜明けて、明るい陽光の下で見る村の佇まいがとても印象的でした。
 豊かな生活に慣れすぎた私たちには少し不便な気もしますが、こういった暮らしをその施設を利用しながら残していることにとても感銘をうけました。
 朝食後、河回村を見下ろす対岸の高台(芙蓉台)に案内していただき、河回村をとりまくすばらしい環境に改めて感動したのもつかの間、4大河川事業によってこの景色も大きく変わろうとしていることを聞き、さらに大きな衝撃をうけました。
 一面だけを見て一概に判断することはできませんが、4大河川事業により「失うもの」の比重が多過ぎるように感じられてなりません。「最低限残すべき国民の財産(自然)」という視点で見落としているものがないかどうかもう一度確認し、検討してくださることを期待したいと思います。
 河回村からソウルへと戻り、昼食を挟んで「松島」で開催されていた仁川市副市長を招いての会議に出席し、集まった方々に対して今回の視察概要を報告し、私たちの活動も紹介しました。
 視察会総括報告会は、フライトの時間に合わせてあわただしい退席となりましたが、当団最後に感想を述べた鍔山さんから「四大河川の工事は60余年の写真家の半生をふり返ってもとても悲しい出来事だ。同じアジア人としての歴史、文化を失うことは大きな損失」とのお言葉から、今回の視察が有意義であったということは十分に伝わったのではないかなと思います。

 最後になりましたが、今回お世話になったすべての皆様に感謝と御礼を申し上げます。
 皆様のお陰ですばらしい経験ができました。本当にありがとうございました。

△洛東江:ラクトンガン視察〜ソウル △滞在した地元農家(宿) △日本語の話せる家主の見送り
△芙蓉臺から望む河回村は大きく蛇行するラクトンガン懐に抱かれとても美しい。この風景も無くなるのか…悲しい
△一路ソウルへまっしぐら △報告会:仁川市副市長挨拶 △山道団長より日本の川づくりの説明

7月2(金)視察へ 7月3日(土)視察へ 7月4日(日)視察へ
錦江 漢江 洛東江