農地・水・環境保全向上対策 
第4回 板山みどりの風・いきもの観察会実施

 平成22年6月6日(日)、板山みどりの風からの委託事業で生き物観察会の講師を加治川ネットがお手伝いし集落を中心とした約40名が参加してお寺前の水路と公民館の下手から上流に向かって200mくらいと2班に分かれて調査を行いました。

 当日は、快晴となり額が汗ばむ陽気となり、絶好の野外活動の時期となり、さで網を持った保育園児からタモ網、胴長を着たベテラン少年?までの参加で事業がはじまりました。 お寺周りのコンクリート水路では、あえて水路に石を置きさながら多自然工法の模擬実験のような場所では、カジカが生息していました。この事は、地元の方の試験施工であるのととの事でしたがちょっとした生物配慮で生き物の多様性が生み出される事の証明にも成り得たものでした。また、公会堂周辺の生き物調査では今年度予定されている圃場整備の場所らしく休耕田になっているところで行われ、一昨年と同じ場所での実施となりました。ここで特質したことは、昨年イワナを2匹捕獲した実績があったと場所でしたが今年は捕らえることが出来なかったこととマルタニシなどの貝類が激減したように感じた。

 いきもの採取後、公会堂を会場にいきもの講話が行われ、ここでは新潟大学の理学部菊山宗弘教授の講義の一環で同席した新潟大学47名と生き物調査をした地元の方々と合わせ約90名を前に当会藤田理事から板山地区の生き物についての解説が行われました。ここでは、原始動物のスナヤツメからサワガニ、カエル類まで進化の順で解説され、トノサマガエルの♂♀の見分け方やアマガエルの毒の話や今回の調査の特徴できなもので、オニヤンマのヤゴの多さや生物相が偏ってきたように思われるこのなど話されました。
 また、地元の方からは、「最近、圃場整備を行ったところではトノサマガエルの姿を見ることが出来無くなってきたようだ、あまりにもくっきり整備したのでカラスの食べられてしまったようだ。」の意見が出されました。
 この事業は、今年で4年目を迎え来年度は農地・水・環境保全事業最後の年になりますがこの活動の間に変貌する圃場整備事業での影響が地域の生き物へ与える環境変化が気掛かりになります。

ご苦労様でした