第6回 殿様街道てくてく旅 (報告)

2007年、当会有志で温故知新をキーワードに地域の歴史を学ぼうと「会津街道てくてく旅」として始まったこの事業、歩く速度だからこそ見えてくる地域の良さやたくさんの出会いに魅了され、参勤交代の街道制覇に向けて活動を続けることとなり、この度いよいよ宇都宮に到着。
それでは、その道中記をご笑覧ください。


 6月5日(土)明るみ始めた早朝4時半、新発田市の五十公野公園に集合した一行は1台の車に乗り合わせていざ出発!
津川ICで長岡から参加する田中さんと合流し、8時30分には再出発地点である栃木県の佐久山に到着。
佐久山から喜連川、氏家を通って宇都宮へと向かう今回の旅の歩程は約36km。佐久山本陣跡で出発前の記念写真を撮って、早速元気に歩き始めました。

 喜連川の街道裏には「御用堀」という古い水路が残されており、かつての武家屋敷を偲ばせる板塀下で大きな鯉が泳ぐ姿が街の趣を演出していました。道中の河川では鮎釣りをしている様子に初夏の涼風が感じられましたし、鬼怒川の渡し場跡では往時を偲ぶことも出来ました。



 白沢宿では道路脇(両側)に水路があって子どもたちが虫取りに興じていました。宇都宮市内では駅前に川が流れて、これまた夕日が水面を茜色に染めています。
やはり清流が街中を流れていると四季の変化をいろいろ写し取る装置になりますし、街の表情が穏やかに見えます。
 歴史ある街には水路がとても良い演出装置になることを改めて感じた旅でした。わが新発田市にも街中には新発田川が流れていますが、参考とする部分があったと思います。

 さて、栃木県内は大きな門構えを持つお屋敷や大谷石を多用した蔵、家屋が多く、独特の雰囲気がありました。江戸まで残すところ約30里。参加した皆さん、長旅お疲れ様でした。  
                                                     
  ▲宇キ宮市内のカトリック松が峰教会