平成22年5月29日(土)に新発田市久保・太斉のファームポンド及び六日町地区で初夏の生き物観察会を実施しました。
天候不順の今年は、時より霧雨が舞うなか久保地区のイバラトミヨが生息する用水路で6名の子供達や大人達総勢25名でイバラトミヨを初めとする生き物の調査を行いました。
4月に同地を訪れたときは、水路の水の量が少なくて心配していましたが、田植えが終わり水がたくさん流れこみ、水草では外来種のコカナダモが繁茂していました。
最初に県の地域振興局農村整備部の担当者から久保地区の圃場整備の方針の説明がありました。当初は農地を管理しやすいように三面コンクリート化を考えていたところを、生物も一緒に生きていけるようにと土のままに残したり、一部は魚の棲みやすい材料を使用したりと生物共存に配慮して仕事をしているとのお話がありました。
それから捕獲の開始です。最初にイバラトミヨが獲れて元気でいることにほっとします。
何匹か捕まえるうちイバラトミヨの稚魚も見つかりました。気温が低かったので孵化がまだかなと思いましたが稚魚が見つかったことで来年に続いていることに希望がもてます。
ほかにトノサマガエルやコオイムシ、ドジョウなど十六種が見つかり、まずまずといったところでした。
場所を変えての六日町集落では、イバラトミヨは調査時間内では見つからなかったので再調査の必要があるかもしれません、ちょっと心配です。それでもスナヤツメやシマドジョウなどいつもの種々がみつかりました。
寒かったので取れた生き物もの総量は少なめでしたが、豊な環境がこの地に残っていることや、いろいろな人達がそれにかかわっていることを子供も大人も十分に感じてもらえたことと思います。
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