総合学習支援
荒橋小学校のイバラトミヨ

 平成22年4月27日(火)に荒橋小学校六年生の総合学習の支援活動として、久保地区のイバラトミヨが生息する用水路で水棲生物の調査を実施しました。
当日は13名の生徒が二王子からの強い東風の中で生き物の捕獲に挑みました。

 イバラトミヨ捕まえたことのある子は一人しかいなくて、初めての子がいったいどんなものなかと捕獲に挑戦しました。今日の用水路には江竣のためか、湧き水の出が弱ったためなのかいつもより水量がぐんと少なくこんなところに生き物がいるのかちょっと不安になりました。藤田理事からイバラトミヨの生態を聞いた後に早速網を草陰にあわせて入れてみました。

 今日の目標は、生き物を10種類探そうということで採取をします。すると早速イバラトミヨ発見です。よかったちゃんと生きていました。そのほかに、コオイムシ、カワニナ、ドジョウ、オタマジャクシ、ヨコエビ、トビケラ、ホトケドジョウの8種が見つかりました。 ただのドロ水のように見えた水路に沢山の生き物がいることに子供達もびっくりです。

 次はファームポンドヘ移動してここの施設の働きや生物に配慮した構造について県新発田地域振興局農村整備部の方から説明を受けました。エコトーンでの生き物採取を行い、ここでは貴重なタイコウチやヤゴ類がみつかり全部で予定の10種確認することが出来ました。

 捕獲した生物の整理し藤田理事の解説を聞いた後は今日捕まえたイバラトミヨを観察してスケッチをしようということで標本魚の採寸を行い姿図にして描写していきました。おのおの、特徴を捉えようと一生懸命に描き写しています。それぞれ思い思いのイバラトミヨ図が出来あがったようです。

 今回も学校の近くにこのような生き物がたくさん住んでいる場所があり、一見変化のなさそうなところに実はちゃんと生物達の生態系があることを感じてもらえたことと思います。そして、これらの成果をまた次回の総合学習発表会に活用してもらえればと思うところです。