「NPO法人五泉トゲソの会」事業参加
五泉トゲソの観察会

  平成21年4月26日の日曜日に毎年「五泉トゲソの会」が行っている五泉土堀地区での第13回「トゲソの観察会&トゲソ米の釜焚き試食会」に参加してきました。

 今年もトゲソは元気に棲息しておりここでの固体は、保護の力に比例して新発田のものより大きいと常々感じています。
 湧水は新たに井戸を設けて水路にながしており湧水の確保に尽力しているさまがよくわかります。
 今年は営巣の様子を水中カメラで捉えて公開していました。水中の巣はなかなか見留事が出来ないので貴重な映像でした。
 トゲソの保全活動にはほんとに地道な手間がかかります。トゲソの移動を阻むバイカ藻刈りは大変な作業で、刈っても次々と生えてくるのだそうです。
とても育ちの良いトゲソです  湧水地に作られた営巣地
  観察会の後は、近所の坂田家で良寛の弟の遊歴歌人の「山本由之」、その交友のあった「和泉圓(いずみまどか)」らの小山田(五泉)紀行の詠歌の解説。また泉家や親戚の市島家の系譜から読み解ける五泉地区の歴史秘話が語られました。
 新発田の天王にある市島家が早稲田大学の創設にかかわりのあることなどの話もあり近代歴史の妙も感じる入ることとなりました。
和泉圓らの小山田(五泉)紀行の詠歌の解説 五泉のトゲソ米と新鮮な有機卵
 今年の昼食会はトゲソ米の釜焚きによるご飯の試食となりました。
釜焚きご飯に卵をかけて、葉ワサビ漬や菅名岳山ろくの山菜料理、芋の煮転がしやトン汁等、素朴で野趣に富んだ献立でありました。
 トゲソ米ご飯は歯ごたえがあり、しっかりと噛んで味わい食してまいりました。
毎年工夫してある献立については、次年度はいかなるものかと期待するところであります。
 こうして今年もトゲソ観察会の行事は盛況であり、トゲソ活動とその集落の人々との協力関係がうまくいっている様子をうかがい知ることが出来ました。