ふるさと生き物観察会

広報部
 5月日(土)に開催された「ふるさと生き物観察会」には地域の方々、新発田市周辺の子ども達、新潟大学の学生など約名が集まりました。
 始めに、昨年ため池に設置したエコトーン(生き物にやさしい水域から陸域に変わるなだらかな傾斜)を観察し、その目的や期待される効果などを学習しました。その後、久保集落のイバラトミヨ保全水路と六日町集落内の土水路で生き物調査と観察会を行いました。
 今回の調査でもたくさんの貴重な動植物が確認できました。このような活動をとおして、参加者の方々に農村地域の豊かな自然、それを維持する人々の努力を知っていただければ嬉しいです。

久保地区 ファームポンド 六日町地区

「生きもの観察会」に参加して
加治川ネット21理事 田代
 平成20年5月24日(日)9:30〜11:30 新発田市太斎地区のため池に集合。太斎地区、久保地区、六日町地区の「生きもの観察会」がイバラトミヨの生息地調査 と地域住民・市民へのPRを兼ねて行われました。
 参加者は子ども約20人、大人はスタッフゥ〜も含め40名の計約60名と大にぎわいです。新発田振興局の職員の方から、あいさつと農業用ため池のコンクリート護岸に隙間を付けて隠れ家なるよう小動物の事も考えて工事をした説明がありました。底張コンクリートをしないで、水草を生えるように環境に配慮した農業用水路の説明もありました。久保地区や六日町地区のおいては、生物を捕獲し、捕獲した生物の名前や特徴の説明が、加治川ネット21の方々から分かり易くありました。
 各地区においては、蛙が多くいて、蛙の食料となる蚊等の虫が多くいるのだと感じたし、六日町地区においては、蛙を餌とする縞蛇が路肩の草むらに隠れており、我々が近づくとビックリして逃げていく姿が見えました。 虫<蛙<蛇と食物連鎖の形が見える生態系豊かな地域ということが感じ取れた半日でした。

ただの魚とりに感動
五泉トゲソの会 事務局 中村
 私たちは、いつも日常の生活の中で「大きいこと」や「早くてスピ-トがあること」「サ−ビス満点であること」などという時の波にのまれ、ついついそのことを当たり前とする自分と向き合っている。
  「ふるさと生き物観察会」では、ある意味で「感動とはもっと素朴な喜びであった」という思い出させた。
 魚捕り、それはただただ網をいれて「何かいるかな?」とドキドキすることでいい。そこに小さなドジョウでもオイカワでも入っていれば、服を濡らした甲斐があったのだ。
 そんな意味で、六日町地区などの川と風景は、昔の小川を思いださせてくれた。コンクリ−トもない時代、竹編みのザルで「小魚捕り」をしていた自分と出会った。子どもたちの歓声やわめき声を聞いた時、「ただの魚捕りは」いいと思った。