加治川ネット21 10周年記念事業
市内小学生による環境学習発表会
〜地域に残る豊かな自然と暮らす〜

 11月18日(日)、新発田市生涯学習センターを会場に当会10周年事業『環境学習パネル展&発表会』が開催されました。
 当日は、みぞれ降る寒空の中、市内外より約200名の参観者が集まりました。
 パネル展には市内22校の小学校が出展し、各学校とも地域の特性を活かした様々な取り組みを、写真やイラストを使ったステキなパネルが掲示されていました。
 また、環境学習発表会では、5校の児童たちがたくさんの聴衆を前に堂々とした発表を披露しました。

 米倉小学校は、生き物調査などの環境調査を通じて、地域に存在する生き物の多様性に気付き、現在すすめられているほ場整備事業への関心を高めるとともに、ほ場整備事業と生物との共生に向けて、「生き物が生息できる環境をどこかに残して欲しい」と行政や土地改良区などにお手紙を書きたいと発表していました。


 荒橋小学校は、イバラトミヨが、新潟県レッドデータブックで「絶滅した」と記載されていたことや学習をとおして地域環境の見直しに繋がっていったその過程、イバラトミヨなどの動植物を保全するため、太斉・久保地区のほ場整備事業では様々な工夫が施されていることなどを発表しました。また、子どもたちは、地域環境の保全に向けて作成した看板、ポスター、生き物図鑑などを披露しました。


 御免町小学校は、市街地を流れる新発田川に関する取り組みを発表しました。
 新発田川で、パックテストをしたり川にすむ生き物の様子を観察したりしました。そして、上流の加治川の様子や昔の新発田川の様子を調べることにより、新発田川は、昔より水がよごれ、生き物がすむにくくなっていることを知りました。以前のようなきれいな新発田川にするにはどんなことができるのかの取り組みを発表しました。


 中川小学校は、学校のすぐそばを流れる私たちの加治川。清らかに流れる川の水はとてもきれいだった。しかし、土手のあちらこちらに落ちていたゴミが落ちていたことをきっかけに環境調査隊を結成した。
「環境と人間のふれあい館」で加治川の上・中・下流の水質を調べ川を汚さないための工夫を学び、生き物マップや図鑑、地域の方々からインタビューをし、加治川の生き物を知り、ゴミを減らすために、クリーン作戦をしたりポスターをかいたり、手作り紙芝居を作ったりして、加治川の環境保全を呼びたことを発表しました。


 藤塚小学校は、日本海学校藤塚小学校は、海もすべてを教室に、子供たちの夢を育むための学びを進めていて、サケを卵から育て加治川に放流する「サケの命に学ぶ」学習を通して、北の海をめざすサケに、たくましく生きることを学びます。さらに、サケを育て思いを寄せながら、サケが育つ川や海の環境を守るために行動し、自然に親しみ、地域を学び舎として進める豊かな体験活動が、子供たちの環境を大切にする気持ちなどを発表しました。


 子どもたちの学習に対して、上越教育大の藤岡先生から適切なコメントとアドバイスがあり、総評では子ども達の自然体験の大切さを宮坂先生が訴えました。
 最後に教育長から、子どもたちの発表の感想と現在の教育現場の取り組みについて簡単な説明があり、閉会となりました。

 当会のこの度の活動に協力をいただきました、新発田市及び新発田市教育委員会など、関係者の皆様、発表してくれた児童さんたちに深く感謝申し上げます。また、今回の活動が子どもたちの勇気と自信に繋がってくれるものと期待します。本当にありがとうございました。
宮坂先生よりの講評 藤岡先生より各校へアドバイス
大滝教育長より講評 発表校を囲んでみんなで、ハイ、ポーズ!
生き物マップとは、加治川ネットが'05年作成しものです。