五十公野公園キノコ観察会 報告

 五十公野公園はただ公園というだけではなく、赤松を主体とした身近な里山としても私たちの憩いの場として貴重な存在となっています。この里山の現状を知ろうと10月13日(土曜日)にきのこ観察会が開催されました。当日はネットの会員のほか、インターネットを見て参加した胎内市や新潟市より大学生の参加もありにぎやかなものとなりました。
 宮野理事よりきのこの生えやすい場所や蜂、漆かぶれ等の注意事項の説明を受けた後、各自思い思いの場所で探索開始。五十公野公園は昔からマツタケの生える山として知られており、不肖私も、マツタケに出会える夢を抱きながら、目を皿のようにして探索するも、いかんせん集中力の不足と老眼?のダブルパンチを喰らい、恋しいマツタケには出会うことができませんでした。約2時間の探索の後、各自が採ったきのこを宮野理事より判定してもらいました。なかにはスッポン茸という恐ろしく卑猥な形をした、かつ、恐ろしく臭い茸を見つけた人もおり、楽しい観察会となりました。
恐ろしく臭いスッポン茸 わいわいがやがや判定会
 五十公野山は下草刈が遊歩道を除くとほとんど行われておらず、笹等の繁茂により、地表に日が差さないためキノコの生育にはよくないようでした。また、松くい虫被害木の討伐も進められているものの、まだまだ立ち枯れした松が多く存在し、処分された松も現地に放置されているために、荒廃が一段と進んでいるように感じられました。広大な五十公野公園の管理を行政だけで行なうには限界があり、市民一人ひとりが五十公野山の現状を認識し、地域の宝として守っていく必要性を強く感じされられました。