農地・水・環境保全向上対策事業
『向中条資源保全会 生き物観察会』

 8月19日(日)、向中条資源保全会主催の「田んぼの生きもの観察会」が開催され、当会はサポート隊として6名が参加しました。
 向中条地区は新生新発田市の誕生で一緒になった旧加治川村の地域で、農業用水等は、昔から加治川の水を利用しています。
 さて、生き物観察会は、いろいろな夏休み事業が重なったため、午後3時からの開始でしたが、開始時間近くにスコール的な激しい雨が降り始め、農業改善センターでしばらく雨宿りをしてから、ちょっとおくれて開始しました。

 小雨の中、最初に、向中条の排水路約100mの間で1時間にわたって生き物の捕獲。子どもたちが、馴れない手つきで水をすくうように雑魚すくいをしていると、大人たちがそばに行き、魚を追い詰めながら捕まえる方法を指導していました。また、大人のかたも子どもたちと同じように熱中し、魚を捕まえては大きな歓声を上げていました。
 生き物の解説では、この地域の特徴として貝類がとても多く捕獲されたこと、水質の浄化が貝類によって行われていることなどが話され、参加者は、興味深く聞き入っていました。

また、地元の方からもアメリカザリガニは、昭和42年頃の羽越水害洪水後、棲み付いたという話や、タイコウチを昔、「チョン○キリやダン○キリ」と呼んでいたなどという話も披露され、和やかなうちに終了となりました。

ナマズの幼生 ミズカマキリ と タイコウチ ウシガエルの幼生
 今回いた魚種は、ナマズ、モツゴ、タイリクバラタナゴ、ドジョウなど7種、貝類は、マルタニシ、サカマキガイなど5種、水生昆虫は、ミズカマキリ、タイコウチ、アキアカネのヤゴなど6種、そのほかアメリカザリガニを加えて、全19種類の生き物を捕獲することができました。