「生活科を語る会」
五十公野公園環境学習会

 6月23日(土)「生活科を語る会」の依頼により、会に所属する小学校の先生(約10名)を相手に五十公野公園で環境学習会が開催されました。
 五十公野公園は市街地に近いものの、加治川や五十公野山のおかげで、今もなお貴重な動植物をたくさん見ることができます。五十公野公園は、動植物の種類が豊富で、遊歩道なども整備され安全に活動ができますし、学習施設(サンワーク)なども整備されていることから、ふるさと学習をおこなうフィールドとして最適です。
 当日の活動内容は、毎年実施している「五十公野公園探検隊」をアレンジしたもので、子どもたちが自然の仕組みやふるさとの環境を学ぶのに適した動植物を取り上げながら、五十公野公園の散策を行いました。
 まずはじめに潟端で捕まえた生き物(モツゴ、ヨシノボリ、シマドジョウ、コシアキトンボ、イトトンボなど)の説明があり、それぞれの特徴やタナゴと二枚貝の共生関係なども話されました。

 あやめ園周辺の水路へ向かう途中は植物の観察です。里山を代表する植物を中心に、触るとかぶれるウルシの見分け方や実のなる植物、植物の名前の由来などが紹介され、途中で見つけた小さな食虫植物(モウセンゴケ)には驚きの声もあがっていました。

 あやめ祭真っ盛りで人々が賑わうあやめ園脇の水路では、トノサマガエル(絶滅危惧種)やウシガエル、そのオタマジャクシ、メダカ(絶滅危惧種)、フナの稚魚、オニヤンマのヤゴ、コオイムシなど、たくさんの生き物が見つかりました。
 散策中熱心にメモを取っている先生たちの姿が印象的でしたが、今回の活動をとおして身近にある豊かな動植物やそれを支えている環境、人々があたえる自然への影響などを学んでくれたものと思います。参加されたみなさん、お疲れさまでした。