第7回南東北「川・水環境」ワークショップ
イバラトミヨが乱泳する地域づくりをめざして

 2月24日(土)〜25日(日)、宮城県石巻市北上公民館で第7回南東北「川・水環境」ワークショップが開催され、当会も発表団体として参加しました。
 ワークショップは、1日目が分科会ごとに発表して代表団体を決める予選、2日目がその代表団体と復活審査で残った団体が加わり発表する本選となっており、本選でグランプリになった団体は、夏に東京で開催される「川の日ワークショップ」に発表することができます。今回のワークショップには16団体の参加があり、第1分科会が「学校部門」(1日目にグランプリ決定)、第2、第3分科会が「一般(ソフト部門)、(ハード部門)」の3班に分かれ審査を受けました。
 学校部門の参加は5校。磯焼けによる海資源の枯渇の調査をし、アカモク、コンブ、ワカメの養殖に取り組んだ女川町立女川第四中学校の「五部浦湾の豊かな海の森づくり」が、グランプリを受賞しました。
一般部門の審査は2日にわたります。1日目は二つの分科会からそれぞれの代表団体の選出です。当会は、第2分科会のソフト部門でのエントリーで、テーマは「イバラトミヨの保全活動について(中間報告)」。04年に太斎地区でイバラトミヨが発見されたこと、それを保護するための地域での説明会の様子(寸劇)、太斎地区のフォアンポンド内にイバラトミヨの生息可能なエコトーンを造る計画などを紹介しました。
  各分科会の本選への代表は2団体ということでしたが、第2分科会では、審査委員の評価が分かれ、結局、当会と、7年掛けて川の浄化に取り組んだ水漁方式研究会、北上ならではの葦原を有効利用したビジネスを紹介した(有)熊谷産業の3団体が選出されました。
 2日目の復活選考では、流木から炭を作り厄介者を資源に変える取り組みを始めた「宮城県大崎地域ダム総合事務所」と新発田市から同行した「新発田川を愛する会」が見事に残り、第3分科会で残った「水と緑の環境フォーラム・のもう」と「三陸道の自然を守る会」の計7団体で最終選考に臨みました。

 最終選考では、団体の発表や質問の後、3人の審査員による投票に会場からの応援コメント、審査員の一押しコメントなどが加えられ、再度審査員が票を入れるという方法が採られました。結果は、グランプリを1団体に絞りきれず、「水と緑の環境フォーラム・のもう」と当会の2団体がグランプリに選ばれました。
 このワークショップに参加し、東北の皆さんの地道なすばらしい取り組みをじっくり聞くことが出来、本当に感銘を受けました。皆さん、楽しい2日間ありがとうございました。皆さんから頂いたエネルギーを、当地においての地域づくりにいかしたいと思います。
本当にありがとうございました。


関連新聞記事