荒橋小学校でイバラトミヨの学習

 12月14日(木)、新発田市立荒橋小学校第5学年の国語の授業「イバラトミヨとほ場整備」について加治川ネットが担当しました。
荒橋小学校区内では、現在、圃場整備が進行中であり、太斎、久保地区は2002年にイバラトミヨが発見された六日町の川の下流に位置し、同地区でもイバラトミヨが確認されています。この度の授業はそれらを踏まえ、児童からのインタビューに答える形式で行われました。インタビュアーは、久保地区と小坂地区の児童2名で、イバラトミヨの体の特性や田んぼの工事が何で出来ないかなどを質問しました。

 若月理事長は、新発田市の地図を取り出し、イバラトミヨは、昭和40年代までは新発田地域や豊浦地域にたくさん生息していたが、加治川の河川改修工事やコンクリートU字溝などで生息できる環境が無くなり絶滅に瀕していること、新潟県でも生息している場所は3箇所しかなくなってきていること、現実的に新潟県レッドデーターブックには、新発田市の生息地は絶滅したとまで書かれていること、みんなの久保地区にはイバラトミヨをはじめホトケドジョウやトノサマガエルなど、新潟県では全て絶滅しそうな生き物がこの地域に凝縮されていることなど、イバラトミヨの特性について話しました。
 また、田んぼの工事が何でできないのかの質問については、「田んぼの工事が出来なくなるのではなく、この地域を愛する人々が一生懸命イバラトミヨと田んぼ工事がうまくいくように勉強をしているところなんだよ。」と話し、児童たちは、目を丸くして聞き入っていました。 
 久保地区の児童は、「イバラトミヨなど生き物が棲んでいる自分の地域が本当にす
ばらいしことに誇りをもてた」と話していました。