‘06阿賀北池沼調査【紫雲寺地区編】

 10月14日(土)に実施された阿賀北池沼調査は紫雲寺地区公民館、紫雲寺地区青少年育成協議会との共催事業でもあり、紫雲寺地区住民を中心に、子ども16名、大人19名の総勢35名が参加しました。
 とはいうものの、加茂市や長岡市などからの参加者もあり、いろいろな地域の人々が交流することで、様々な発見もあったのではないかと思います。
 最初に調査を行った、派川加治川の親水水路では、メダカ、オイカワ、ドジョウなどの魚類やアメリカザリガニがたくさん捕まりました。
親水水路の両側には粗朶の護岸が設置され、川端では柳や草が水面を覆う環境は見るからに『何かいそう』な雰囲気をかもし出していますし、実際に土手上から水路をのぞき込むと小さな魚影が群れをなして泳いでいる姿が目に入ります。
親水を目的に整備されたこの水路は、水深が40cmと浅く、流れも緩いため、川に入るときの注意(かかとのある靴を履き、虫さされを防止するために長そでを着て、水や動植物をむやみに口にしないよう注意する)ことを怠らなければ、小さな子どもでも安心して遊ばせることができます。皆様も、ぜひ一度、足を運んでみてください。

 2つ目の調査地はトンボ公園としても名が知られている清潟です。
 残念ながら清潟にはブラックバス等の外来魚が生息しており、多様な生態系を維持することは困難な状況にありますが、潟全体にオオヒシなどの水草が繁茂し、それらが小さな生き物のよりどころとなってくれているようです。
 潟全体の面積が大きいため、網をいれても魚類を捕まえることはできませんでしたが、様々な種類のトンボのヤゴや10cmを超える大きな二枚貝も捕獲されました。

 今回の調査で捕まえた生き物は、10月21日〜23日に新発田市のピオ21で開催されるニコタンガス環境展『加治川ネット21活動紹介ブース』に展示する予定です。
上流域の生き物とともに、今回調査した中下流域に生息する生き物を展示するこの機会を見逃さないよう、ぜひ、環境展に足を運んでみてください。
06_10_17_掲載_Y.E