生き物たくさんいたよ!フォアンポンド

 9月30日(土)太斉地区に設置された灌漑用のため池「フォアンポンド」で生き物観察会が開催されました。
 当日は、晴天に恵まれ約25名が参加し、県地域振興局農地部の皆さんや地域の保全協議会の皆さんも弓網を持ち、胴長を付けて参加してくれました。
 フォアンポンド内にはビッシリとコカナダモ(外来種の水草)が繁茂し、容易に網を入れることが出来ないほどでしたが、中央部ではコンコンと水がわき出し、胴長をはいていてもその冷たさが伝わってくるほどでした。
 調査の結果は、今年も良好。イバラトミヨをはじめとして、フナやドジョウ、スナヤツメなどが捕まりました。
 湧水のおかげか水質も良好です。この地区周辺で現在ほ場整備事業が進められていますが、このフォアンポンドが生き物たちの一時的な逃げ場所となれるよう、その一画に湿地や陸地の整備が出来ないか、関係機関等との協議も行われています。
 私たちの豊な暮らしを支えている、地域の環境を考えていくためのモデルとなるような地域づくりを目指して、これからも関係者の皆様や地域の方々のご理解をいただけるよう取り組んでいきたいと思います。
 なお、この活動は毎年実施しています。次回は、ぜひ、皆様もご参加ください。

***久保地区生き物調査***
 同日、イバラトミヨの営巣地として確認されている唯一の地域でもある久保集落内の水路でも生き物調査が実施されました。
 田んぼの水が抜かれたいたため、水路の水源である湧水も枯渇しており、イバラトミヨの生息も心配されましたが、調査開始直後から、イバラトミヨが次々捕獲されました。
 何とか今年の夏も乗り切ることが出来たようですが、年に何度も湧水が枯渇する現在の状況は決して良い状況とはいえません。今後は、これらの問題点をよく調査し、対応を検討していく必要があると思われます。
 それでは、来年もこの場所でのイバラトミヨの営巣の確認に期待しましょう。

報告06_10_02 Y.E