どろんこ池の現況調査(報告)

 8月20日、新発田市中央公園ふれあい広場のどろんこ池で生き物調査を行いました。
 どろんこ池は「市街地の子どもたちの身近な公園に、自然とふれあえる環境をつくろう」と整備されたものです。
 加治川ネット21もその趣旨に賛同し、これまでにも動植物の調査や水辺の植物の移植などを行ってきましたが思うように定着せず、新たな取り組として試験的に浮島の設置を検討しています。
 今回は、その前段として、どの様な水辺づくりをすれば良いか検討するための基礎調査として、現在の水質や生息する生き物を調査したものです。
 お昼の12時半に開始された調査時には、なんと水温が33.8℃もあり、池表面には赤さび色をしたランソウ類が広がっていました。
 また、数日前からは水路のポンプが止められ、池の水は完全な止水域と化し、マイクロバブルによる酸素供給もない厳しい状況化は生息する生物への影響が心配されます。

 しかしながら、網を入れてみると、モツゴやドジョウ、メダカやトウヨシノボリの稚魚や7p程のギンブナなどが捕まり、ホッと胸をなで下ろしました。その他、ガムシ、マツモムシ、ミズカマキリ、アマガエル、トノサマガエルの姿も見られます。

 今後は、現状を考慮し、より多くの生き物とふれあえる水辺環境を目指して、秋頃には浮島の設置等を行う予定です。
 なお、今回の水質調査の結果は、水温33.8℃、低濃度COD8以上、アンモニウム0.2、亜硝酸0.02以下、硝酸1.0以下、リン酸0.05でした。

報告06_08_20 YE