“清流”あらかわ大発見

 8月6日(日)、暑い、暑い、暑い中、「神林村水辺の楽校」近くの荒川で、国土交通省主催の「“清流”あらかわ大発見」が盛大に行われました。事業の企画運営は加治川ネット21。参加者は地元荒川町や新発田市、村上市などから親子連れなど約50人。
 まずは子ども限定で、荒川に造った生け簀の中での魚のつかみ獲りニジマス・イワナ・ヤマメが必死に逃げる中、子ども達も必死に追いかけます。あえなくつかまった魚たちは熱い炭火の上に。
 魚がおいしく焼かれている間に、参加者は荒川の水質調査・生物調査へ。水質調査では、2年連続全国水質ランキング一級河川No1に輝いている荒川だけに、水質は非常に良く、パックテストではCOD、硝酸、亜硝酸、燐酸とも検出できませんでした。

 一方、生物調査は難航を極めました。非常に川の透明度が良いため、目の前いっぱいに魚やカニが見えているのに、これがつかまえられません。本当にいっぱいいるのに。お父さんたちも童心に返り、子どもと一緒に魚を追いかけます。中には、魚獲りはお父さんに任せ、ちゃっかり水遊びを楽しむ子もいました。上手な子ども達は大人の手を借りたり、網を使ったりしながら、カジカやヨシノボリ、ヌマチチブ、ウグイ、モクズガニをたくさんバケツに入れていました。ここは河口に近い場所のため、海の生物も確認できました。

 川岸にはカワヤナギ、ハリエンジュが林をつくり、ススキが群落を形成し、ハマヒルガやミゾハギが花を咲かせていました。その中には、カミキリムシやトンボ、カナブンなどの昆虫も観察できました。
 いよいよ昼食の時間。炭火で焼かれたサクラマス、そして、加治川ネット特製の熱々の豚汁で、もう満腹、満腹。午後は川と親しむ工作へ。竹の水鉄砲作り、作った後の一斉水飛ばし競争、石に絵を描くストーンアート、最後は笹舟作りと清流に流して速さを競う笹舟競争。単に笹舟を流すだけなのですが、流し終わった笹舟を回収しそこねて、泣く子どももいました。荒川の清流を改めて実感し、そこに集う生物の多様さに驚き、大人も子どもも大いに楽しんだ一日でした。 

報告06_08_07 TU