水辺の大楽校『ぼくらは加治川探検隊!!』

 7月29日(土)、雨は止んだものの、連日の豪雨のため水かさが増した加治川は危険と判断し、やむを得ず五十公野公園に場所を移して探検隊を実施しました。当日の参加者は約50名。共催団体の新発田地域振興局からは4名がスタッフとして参加してくれました。
 若月理事長と県企画振興部副部長部長から挨拶があり、講師の紹介を終えると、さっそくペットボトルトラップの作成が始まりました。
 講師から簡単な説明を受けた後、グループに分かれて作成開始。工具の使い方や穴のあける位置、入口サイズ、組み立てかたなど、それぞれに工夫を加えながら約30分で作成し終わりました。

 外へ出て、自作のトラップを思いおもいの所へ設置し、いざ、生き物調査へ出発!
 あやめ園のあたりまで足を伸ばすと五十公野山からの沢水もあって、たくさんの生き物を捕まえることができました。水辺のまわりには、オニヤンマが行ったり来たりをくり返し、生き物採取の傍らでは、伊藤先生(特別講師)が草笛を鳴らしていました。
 お昼も近くなった11時過ぎには調査を打ち切り、出がけに仕掛けたトラップを回収。
 設置場所や仕掛けの工夫で収穫数はまちまちでしたが、多い人は1つのトラップに30尾以上の魚が入っていて驚きました。

 タナゴやドジョウのほか、シマドジョウやトノサマガエル、コオイムシやマツモムシ、5p位の大きなオタマジャクシ(ウシガエル)やハグロトンボなどをと捕獲することが出来ました。
 お昼の前にもうひと学習。加治川で見られる石のなりたちを学びます。
 石の模様や色からその種類や石になる過程を見分けることができます。溶岩が固まったもの、海中のちり(小さな生き物の死骸)が堆積したもの、砂や泥、木の化石など、同じ石でも、たくさんの種類があることがわかりました。

 とん汁付きのおいしい昼食を挟んで、午後からは植物について学びます。
 五十公野公園の豊かな植生を観察。気に入った植物は持ち帰って、押し花ハガキを作成します。アイロンで水分を飛ばした植物を、ハガキサイズの台紙に貼り付ければ完成。
 今回の事業はこれでおしまいです。加治川流域に広がる自然を『ギュッ』と凝縮したような五十公野公園での探検は如何でしたでしょうか?
 加治川と五十公野公園、どちらも楽しい自然ではありますが、暑い夏のこの季節なら、やっぱり加治川で水遊びがしたくなりますね。ではまた、来年に期待しましょう!
 参加してくれたみなさん、お疲れさまでした。  

報告06_08_04 YE