大峰山植物観察会に参加して

 5月14日(日)いじみの植物の会との共催で大峰山植物観察会が行われました。前日からの雨で遠方の参加予定者からは欠席の報告が相次いだものの、当日、雨上がりの駐車場には11名が集まりました。
 また、急用のため、講師を予定していた植木さんも急遽欠席。変わりに、野鳥の会にも所属する寺田氏が講師を努めました。

 GW中に暖かい日が多かったせいか、見慣れた姿のサクラは葉桜になっていましたが、小さな花を房状に付ける愛らしいウワミズザクラが見頃を迎えています。
 じっくりと植物を観察しながら、丁寧な説明に度々足を止めつつ散策していくので、私のような初心者でも十分に楽しむことができました。
 足下にムラサキケマン(キケマンもありました)やオオバキスミレ、チゴユリなどが咲き、頂上付近ではイカリソウの花も見ることができました。

 かわしらしい花ばかりでなく、茎の縞模様がマムシによく似たマムシグサや釣り糸を垂らしたようなウラシマソウなど変わった植物もあります。
 この時期小さな生き物たちにとっては恋の季節でもあり、散策中は水際からアカガエルの声が途切れることなく聞こえていましたし、お昼近くには青空も広がり、中腹の休憩所ではツツドリやアカショウビン、クロツグミなどのさえずりも聞くことができました。

 今回の観察会では、植物の説明を受けながら、じっくりと観察することで、それぞれの特徴や見分け方、名前の由来など、植物について学ぶ楽しさを味わうことができました。
 見慣れた植物でも、意外とその名前や特徴は知らないものです。みなさんも図鑑片手に、身近な植物を観察してみてはいかがでしょうか。
Y.E

06_05_15_掲載