〜釣りを通して学ぶいいかわの姿〜
全国水がき交流プログラム2006in加治川

 5月13日土曜日の午後から、「全国水がき交流会in加治川2006」がスタートしました。「水ガキ」とは、川や水辺でたくましく遊びながら、水辺の生き物や水の大切さ、自然の大切さを学ぶ子供たちのことで、全国水環境交流会の犬山さんが提言した言葉です。
会場が加治川ということで、加治川ネットもこの事業に協力することになりました。
「小学生が加治川本流で渓流釣り?大人でさえも難しいのに。」「無理だろうなあ」と思いました。「第一、川の中を移動する時はどうするんだろうか?増水した川で長靴なんて全く意味がないし。」ということで、イワナやヤマメは釣れず、最終的には岡田の淵あたりでウグイを釣って誤魔化すことになるのかなと思い、ウグイを釣る仕掛けをこっそり用意していました。しかし、釣れたんですこれが。参加した9人の子供のうち、なんと7人がイワナもしくはヤマメを釣りました。場所は姫田川の上流部。

 東京、仙台、そして新潟と全国を代表?する水ガキがそれぞれ渓流竿を手に、雪シロで流れが強くなった姫田川にチャレンジしたのです。竿は全国水環交流会が用意し、仕掛けはNPO渓流再生フォーラムの西方さんが用意してくれました。
 天気予報では二日間雨となっていたのですが、幸い一時的なパラツキだけで、ほとんど濡れずに二日間を過ごすことができました。
 ほとんど釣れないと思っていたのですが、二日間で10匹以上の釣果。渓流釣りをやったことがある人なら分かると思いますが、これは本当に素晴らしい釣果です。それも経験者だけが釣るのではなく、子供たちが釣ったのですから。それも、管理釣り場ではなく天然の川で。思いが実現させた釣果です。子供の「魚を釣りたい」という思い、そして大人の「釣らせたい」という思い。それは両者共に川を、自然を愛する気持ちが根底にあったからこそ実現できたのだと思います。

 およそ、川遊びをする男たちにとってマス族の魚は特別の存在です。子供たちにとっても、自分の力でマス族の魚を手にしたその日、世間で言う成人式よりも価値のある一日であり、生涯忘れない記念日となるはずです。その時の川の風景、水の冷たさ、そして魚をつかんだ感触。
子供たちに一生涯忘れないプレゼントをしてくれた全国水環境交流会の犬山さん、仙台からわざわざ来てくれた水環ネット東北の菅原さん、渓流再生フォーラムの西方さん、渡辺さん、本当にありがとうございました。
O.N
関連記事:NPO法人 全国水環境交流会のレポートへ
NHK新潟TV

06_05_15_掲載