里山の恵み『春の山菜』
二王子山麓の恵みに乾杯

 5月3日、会員限定 里山の恵み「春の山菜」が開催されました。当日は、埼玉県や新潟市、旧巻町からの参加もあり、会員やその家族など12名が集まりました。
 昨日までの雨も上がり、快晴に恵まれた当日、新発田市の二王子神社を出発点に旧参道を下りながら、お目当てのたくさんの山菜を夢みていざ出陣。旧参道の両側には、少なくても400年は経つであろう杉の巨木が立ち並び歴史の深さを感じました。

 杉林の中にたくさんのシダ類があり、参加者は、食卓にのるコゴミ、ゼンマイ、ワラビなどに良く似た山菜もたくさんあり戸惑うばかりでした。急遽、宮野理事から簡単な見分けとして「シダは、茎の部分がまん丸でコゴミは茎に凹みあるのが特徴」という違いについて説明がなされました。
 はじめて参加した会員の子どもさんも大喜び!早速「こっちに沢山あるよ」と大はしゃぎ、みんなでたくさんのコゴミを収穫することができました。また、旧参道を進むにつれ所々に歴史的な感じの石積みや太鼓橋があり、山菜を摘むばかりでは無く、風光明媚な二王子周辺に感銘を受けました。

コシアブラの新芽は春の香り
 二王子でたくさんのコゴミを収穫した後、食卓の彩りをもう少し飾りたいと云う希望に応えるため、別の場所に移動。二王子山麓では、コシアブラ、ワラビ、フキノトウ、タラノメ、ウルイなど神社付近では採ることの出来なかったたくさんの山菜を採ることが出来ました。
 今回の事業で、二王子の春の風を感じながら歩き、ふだん見落としがちなすばらしい北蒲原平野の風景広大さを感じ、オオルリの艶やかな姿や求愛ダンス、東北サンショウウオの求愛行動など、自然界の命の紡ぎなども見ることができました。
 参加者からは、連休で行楽地はたくさんの人出でごった返す中、おいしい山菜を摘みながら、すばらしい自然環境観察と実益を兼ねた事業に一定の評価を得ることが出来ました。
可憐なキクザキイチゲの花 東北サンショウウオの求愛行動 みごとな杉の巨木が凛と
M.W

06_05_06_掲載