〜いじみの植物の会発足 二周年記念講演会〜
新潟県内の絶滅危惧植物について

 4月2日、新発田市ボランティアセンターを会場に当会も団体加盟している『いじみの植物の会』の二周年を記念した講演会と定期総会が行われました。
 記念講演会で講師を務めた丸山真也さん(県立植物園勤務)は、当会でも五十公野公園探検隊や加治川探検隊でお世話になっていますね。覚えていますか?
 さて、講演会では、どんな植物を「絶滅危惧種」と呼ぶのか、また、そのランクはどのように区分されているのか説明した後、県内で確認されている絶滅危惧種のほか、五十公野公園周辺でみられる珍しい植物の紹介などもありました。

 後半は、県立植物園での取り組みが紹介されましたが、園内のツツジ園には園芸品種や野生種など様々な品種が栽培されているそうですが『種類の多さでは、世界の植物園でも一番だと自負している(笑)』とのお話でした。今度、ぜひ見に行きたいと思います。
 公演後「五十公野公園ではヨシの繁殖により、他の貴重な草本類に影響が出ているように感じるが、人が管理しても良いのだろうか」との質疑があり、「一概に善し悪しを決めることはできないが、水辺の植物の多くはたくさんの光を必要とするので、水辺の草花を守るためには、ヨシを刈ることも必要となる場合があると思う。また、湖沼の不要な養分を減らすため、刈ったヨシをほかの場所に移動することも重要でしょう」とのことでした。五十公野丘陵は規模の割に植物の種類が豊富なことも特徴のひとつです。植物管理の方法については、これからも真摯な検討を重ねていきたいものですね。
 また、総会では、今年一年の活動予定について承認されました。この豊かな植生を維持・保全するための今後の取り組みに期待します。
  

06_04_03_掲載