〜加治川のサクラ堤 育樹勉強会〜
15年後のサクラ堤を夢みて

 3月26日、新発田市加治川において、在りし日の加治川桜堤の復活を目指し15年後に立派なサクラに生育する姿を夢み、適正管理する学習会が開催されました。
 快晴で強風の中、学習会には加治川ネットや加治川を愛する会などのメンバー10名が集まり、当会田中理事を講師に、サクラの生育について概要説明を受けました。当会では5年前から、サクラの満開のころに、花見がてらサクラの実態調査行っていましたが、今年から本腰をいれ、樹木の休眠状態にあるこの時期に剪定や治療を行い、出来るだけサクラの木に影響を与えない方法での作業を行うことにしました。

 参加者一行は、加治川堤でサクラの生育が一番悪い場所まで移動し、テングス病や枯れ木の剪定方法、切り口治療の方法、支柱の撤去などの説明を受け、作業を開始しました。3年くらい前に植えられた多くのサクラは、樹高3mくらいには育っていたものの、1.5mくらいのところから半分枯れ死状態にあり、剪定を余儀なくしなければならないものでした。また、支柱の根元が腐り、支えているはずのサクラに、反対に負荷を掛けているという最悪の状態のものもありました。 
支柱と取り除き、幹の剪定作業 5/6の茶色部分は枯れ死状態 薬剤を塗布し切り口を防護する
 このたびの作業では、旧新発田市側サクラの木を約50本、生育補助作業を行うことできました。サクラの剪定作業とそれに伴う薬剤の塗布などの作業は思ったより簡単ではあったものの、サクラの植え込みに使われた支柱の取り外しには、5寸釘が錆びていてなかなか抜けず、思いのほか重労働で時間を費やしてしまいました。

 今回の作業では、加治川を愛する会、さくらの里づくりの会、県加治川の恵み協議会、新発田市の協力を得て協働作業を行うことができました。これからもいろいろな方々の協力を得ながら、すばらしい加治川のサクラとなるよう活動していきたいですね。

06_03_28_掲載