他門川再生研究フォーラムin新潟
「ソウル市の都市河川清渓川再生に学ぶ」

 9月の3連休初日となった17日(土)、「他門川再生研究フォーラムin新潟」が新潟市木揚場教会を会場に開催されました。このフォーラムは他門川再生研究会とNPO新潟水辺の会が主催したもので、ソウル市の清渓川(チョンゲチュン)再生までの映像紹介、再生工事に携わった担当官の李龍太氏の講演、そして新潟市長をはじめとした5人のパネリストと3人のコメンテーターによるパネルディスカッションと盛りだくさんの内容でした。
 ソウル市内を流れる清渓川(チョンゲチュン)は長さ8.14q。その川に蓋がされ、高架道路が建設されて川は姿を消しました。高架道路は多額の経費と歳月をかけて完成し、ソウル市民にとってなくてはならない生活道路となりましたが、川の再生を公約として掲げた候補が市長に当選し、ソウル市民の多くが川を再生することを後押しする形で、3年前、再生事業がスタートしたそうです。市長の大きな決断にも頭が下がりますが、それを市民が支援しなければできないことですので、市民の力にも驚かされました。
 それにしても、道路を解体したら膨大な建材ゴミが出ることになりますが、どうするのかと思っていたら、70%は再活用し、最終的には96%まで利用することを考えているそうです。これにはまたまた驚かされました。時間が短かったため、現在、川がどこまで再生されているのかの話まではいきませんでしたが、首都における大掛かりな再生事業、機会があったら見に行きたいという衝動にかられた話でした。


05/9/27掲載