派川加治川ってなにがすんでいるの?


1.なぜ調査したのか?
 派川加治川は、かつては加治川の本流でしたが、加治川分水路の完成した後は、農業用水路として利用されています。河川内は土の水路で、生活排水も流れてこないので、豊かな自然環境を残しています。この調査は、派川加治川を地域の「地域住民のいこい・安らぎの場」とするために、生息する生物のデータを収集することを目的に聖籠町により行われました。

2.なにがすんでいるのか?
 派川加治川は流れが緩やかなため、河川の中・下流に特徴的なタイリクバラタナゴやオイカワなどの生物がたくさんいました。岸寄りにはマコモなどの水辺の植物も豊富で、魚の稚魚も多く、良好な産卵場になっているようです。水底にはイシガイがたくさん生息し、タナゴ類と共生していました。水辺にはサギ類やカワセミなども飛来することから、魚食性の鳥類を頂点とする良好な生態系が維持されていると思われます。
 外来種としては、アメリカザリガニ、ウシガエル、タイリクバラタナゴが確認されましたが、特定外来生物被害防止法に指定されているブラックバス、ブルーギルなどは確認されませんでした。現在の良好な環境をずっと維持していきたいものですね。

みんなで派川加治川に入り調査開始! マルタニシやイシガイがたくさんいたよ

05/9/12掲載