〜国営・県営用水路いきもの調査〜
「三面コンクリート水路」で生きもの調査初挑戦!!

 7月17日(日)、宮古木子ども会主催の国営・県営用水路いきもの調査が行われました。この事業は、国営・県営水路水辺環境推進事業に関わる計画事業の一環として「水路・水辺植栽・水辺環境生態系観察調査」と銘打って行われたもので、当会も共催として協力しました。
 当日は快晴に恵まれ、午前8時に宮古木地区コミュニティーセンター前に集合。車野小学校児童18名と保護者の方、当会と水土里ネット川東、宮古木会、槻の木会の人たちが60名くらい集まりました。水土里ネット川東の方の司会進行で事業概要や各団体の方々の紹介のあと出発式です。宮古木集落を中心としての上流部、加治川の取水口から集落までと集落内、集落の下流側と3班に分かれ、それぞれのリーダーの元に移動し調査開始です。このたびの生き物調査は、すべてがコンクリートの三面張りの中での捕獲調査ということで、どんなものをとらえることが出来るのか興味津々でした。10時過ぎにそれぞれの班から捕まえたものがセンター前に勢揃いしました。
上流の調査班の人たちの捕獲結果は、ヤマメ数匹とスナヤツメということで寂しいものでした。集落内コースは、シジミ(貝類)もゲット、ウグイとアブラハヤなどちょっと魚種も増えました。下流の班では、ウグイ、スナヤツメ、トノサマガエル、ドジョウ、オニヤンマのヤゴ、マツモムシ、カワニナなど土水路までとはいきませんが、それでも他のコースと比較すると多くの種を確認することが出来ました。
上流部での捕獲 集落周辺での捕獲 下流部での捕獲 生きものの説明

 生きもの観察の後はセンターの中に入り、加治川ネット環境講座「新発田の自然環境・加治川がつなぐ」と題した藤田理事の講演です。生態系ピラミッド、食物連鎖で山と川がつなぐ世界の海で起こっている環境ホルモンの影響、新発田のイバラトミヨの特性についてなど、身近な話題から世界的な問題まで子どもたちにもわかりやすく話をしました。また、永野理事による「昆虫の生態ついて」と題しプチ講演会も行われました。
このたびの農業用水の調査は、今までとは一風変わったコンクリート水路での生き物調査でしたので、普段の調査では気づかない「用水路」についても考えさせられました。用水路は深さも2m〜3mくらいあり、表面に突起が無いため、「あやまって人が落ちたら流されてしまうな」と思うと同時に、子供たちにはその危険性も十分に伝える必要があると思いました。

最後に、事業主催者からのお礼文を紹介させていただきます。

NPO法人 加治川ネット21様

 17日の国営用水路整備促進事業の一環として実施いたしました、【生き物探検隊】に、ご協力を賜り感謝申し上げます。
終わった後、子供たちや保護者の方々に感想を聞いてみたところ、『非常に楽しかった。』あるいは『トノサマガエルやスナヤツメ等が新潟県の絶滅危惧類であることが、今回参加したことによって初めてわかった。』『非常に有意義な活動だった。』等の声が上がっていました。
もう少し、事前に土地改良を含め相談できれば、もっと内容を充実させることが出来たと思うのですが、何せ『生態系調査を子供たちを中心にやってほしい』と言われたのみだったもので、いたらぬ点だらけで申し訳ありませんでした。
当日ご協力を頂きました、会員の皆様にもよろしくお伝え下さい。
本当にありがとうございました。
宮古木子ども会地区幹事

05/7/22掲載