菊水酒造「日本酒文化研究所」見学

 4月26日の夕方、ネットのメンバー6人で菊水酒造株式会社が新しく開設した菊水日本酒文化研究所を訪問しました。日本酒文化研究所は加治川縁の菊水酒造敷地内の森の中にひっそりというより溶け込むように建っており、周りの景観に配慮して施設の主要な部分を地下に配置した、地上1階、地下1階のモダンな造りになっています。
 近年、日本酒の需要は減少の一途をたどっており、昨年は最盛期の6割に落ち込んでしまったそうで、その原因にはワインや焼酎といった飲物の選択肢が増えたことも大きいが、酒を造る側が消費者のニーズを良く理解して酒造りに取り組んでこなかったことも要因の一つとのこと。

そこで
@時代が求める日本酒の製造研究機能
A機械化により管理技術者は増加したけれど、杜氏と呼ばれる伝統技術者が育たなくなっており、技術者養成のための機械を排した施設としての利用。
B日本酒と食に関する情報発信機能および交流の促進。
を目的として日本酒文化研究所を設立したとの事でした。

 
 建物の中は、健康を害するようなものを一切使用していないため、居心地のよさは天下一品。高澤家所蔵の皿や調度品の展示も見ごたえ十分で、図書室の文献も目を見張るものがありました。建物自体は見学者を配慮したものとなっており、新発田の新名所になりうる施設でしたが、観光施設とはしない方針との事。酒造りにかける高澤社長の情熱を垣間見た思いがしました。予約さえすればいつでも見学可だそうで、特に加治川ネットの会員は見学大歓迎との事ですので、どしどし見学しましょう。その際は「加治川ネットの会員ですが」と付け加えれば、サービスが一ランク上になること間違いなしです。秋に日本酒文化交流会の開催を社長と約束して、たくさんお土産までもらって大満足で研究所を後にしました。高澤社長、スタッフの方々有難うございました。

ギャラリーは、目を見張る物ばかり 徳利 火鉢

05/5/5掲載