加治川の桜堤 育樹勉強会

桜の生育状況を判定
 4月24日(日)に開催された加治川の桜堤育樹勉強会には当会の会員など8名が参加しました。加治川堤は川風が冷たいためかちょうど満開で、春風も暖かい桜堤沿いにはお花見をする家族連れの姿がありました。
 第2頭首工を起点に、3台の車に分乗して調査を開始。まずは、桜大橋に向かって車を走らせました。病害虫による被害の大きい樹木を見つけるたびに車を降りては、桜の生育状況や病害虫の程度を確認し、その処置方法を会員講師の田中さんに学びながら、実践を行いました。

土壌、土質の確認
 目立って見られる病気はテングス病で、後から植樹された若木のほとんどで見ることが出来ました。この病気は、サクラ類のなかでも圧倒的にソメイヨシノに発生しやすく、小枝が密生し、花を咲かせずに枝ばかりが伸びる奇病のため、すぐに見つけることが出来ます。また、テングス病は感染する病気なので、見つけたら切り取って焼却しなければならないといわれていますが、今回の勉強会では、病状のひどい枝を切除して、切断部に保護材を塗布するところまで行いました。

 また、土質の確認も行いました。生育不良の大きな原因として、@川風が強いA一部では、酸性が強い、B一部では、砂地で水捌けが良すぎる、B一部では、土質が改良されていない、C施肥の不足、D病害虫の管理不足などがあげられました。また、桜が根を張りやすいように、表土をほぐしてあげることも生育の促進に効果が上がるかもしれないとのことでした。全ての桜を管理することは難しいですが、今回のように病害虫による影響が大きいものだけをピックアップしながら、市民の手で少しずつ管理できるようにしていきたいですね。

テングス病の部位を剪定 テングス病の部位を確認 ご苦労様でした

05/4/24掲載