第2回新発田ロータリー環境学習会
加治川の川について

加治川の役割を解説
 4月18日、70名近い人々が集まった新発田ロータリークラブ定例会で、当会の田代理事が第2回環境学習会の講師を務めました。演題は「加治川の川について」です。

 司会者から講師のプロフィールが紹介された後、田代理事の講演に入り、河川法での1級河川と2級河川の違い、河と川の違い、河川の名称が自然条件から見た土地条件や人々が川とどのようにつき合ってきたかで決められること、信濃川の名称の由来は長野県から来ていることなどが話されました。
 また、現代の雨量計は獅子落とし式雨量計が使われていて、決められた量で落ちてスイッチが入りカウントする方式になっており、30o/時間では大雨と判断されること、電磁式でありデーターは国土交通省で管理されていることなどの話がありました。
加治川の土木施設の話として、頭首工とは主に農業施設を目的としたものを指し、堰は工業等に使用されるものであること、加治川の場合大槻地区第一頭首工、西名柄の第二頭首工などがあり、農業用の施設が多いとの説明がありました。

最後に、流域の人々の願いを叶えるべく土木施設も、水循環だけを考えると充分ではあるが、生物の生態系を考えると阻害要因として作られているケースが多く、現在では、スリッド式(中抜け)ダムや鋼製枠式ダムがあり、国土交通省の施策も生物環境に配慮してきた事などの話もありました。

 今回の講演で、当たり前に作られている土木施設の用途や用語解説などの基礎的こと、近年では、自然再生推進事業を基礎とし、国が進める生物多様性国家戦略など在来生物への環境配慮など、聴講された皆さんにわかっていただけたのではないでしょうか。


05/4/19掲載