〜新発田川を見直し、そして再生させる〜
新発田川再生物語シンポジュウム

川瀬勝一郎氏講演「新発田川の今昔」
 3月13日(日)、新潟県(新発田地域振興調整会議)主催の新発田川再生物語シンポジュウムが新発田市地域交流センターを会場に70数名の参加で開催されました。
 シンポジュウムに先立ち、新発田地域振興局山賀好郎局長から河川法の治水、利水そして環境に至るまでの経緯と加治川の歴史、新発田川の位置づけ等、ちょっと長めの挨拶がありました。続いて第1部、「新発田川の今昔」と題した川瀬勝一郎氏(新発田市文化財調査審議会委員長)の講演がありました。講演では、新発田城を取り巻く形で本丸、二の丸、三の丸と水路が張りめぐらせていたこと、武家と町人、川を隔て町並み、田園が形成れて、江戸の時代から少なくても大正時代までは水路の原型を留めていたこと、新発田川は、領地からの米の荷上げや北前舟などの物流に大きな役割をしていたことなどの話に加え、当時、舟入町付近で米150俵積みの舟が入っていた事を考えると新発田川は川幅も広く、水深もあったと推測される等など、興味深い話でした。

  シンポジュウム
パネラー
 川瀬 勝一郎氏
・新発田市文化財調査審議会委員長

・加治川流域である新発田川と流域での一体とした川づくり
パネラー
 松本 博美氏
・NPO法人加治川ネット21文化部員
・心の故郷である新発田川、流量が豊富で生き物がたくさん生息する川に
パネラー
 西海土 弘行氏
・新発田川を愛する会 副会長
・文化、歴史が漂う新潟の奥座敷として新発田川を活用できるように
パネラー
 若林 利次氏
・寺町・清水谷地区まちづくり協議会 会長
・新発田川に誇りをもてるような川に一刻でも早く現実化を
パネラー
菊地 隆彦氏
・やろでの会会長
・新発田川がまちづくりに活用できれば、イベントを企画したい
パネラー
 星島 卓美氏
・通船川・栗ノ木川ルネッサンス代表
・川を中心としたまちづくりでネットワークを形成した方が良い
パネラー
 相良  治氏
・NPO法人 新潟水辺の会(事務局長)
・大胆な発想で新発田川を次世代に想いをつなごう
進行役
 渡辺和顕氏
・地域づくりアドバイザー

 〜一般参加者から次のような意見が出ました〜
〇 新発田川から地域環境システムの移り変わり浮き彫りになり、新発田川に頼っていた舟運交通や荷物は鉄道、自動車に移り変わった現状で、新発田川が果たす可能性や役割をはっきりさせから新発田川の再生を図ることが重要であり、はやり物だけに流されない事が大切である。

〇 新発田川再生も近い将来現実になる事だろう。新発田川を見るために「新発田」に行きたいという時代が訪れることを願い、関係団体と協力しながらすばらしい水環境の創造に向けての一歩が踏み出された事を感じた。


05/3/16掲載