第3回にいがた湖沼フォーラム
潟と文化を語る

 2月27日(日)、新潟市万代市民ホールにてフォーラムが開催され、にいがた湖沼フォーラム実行委員会構成団体のNPO法人ねっとわ−く福島潟ほか主団体7団体と、協賛団体NPO法人加治川ネット21他26団体から190名が参加しました。
 今回は8名の方が持ち時間40分ということで基調講演や報告を行い、午前10時から午後4時30分まで掛かるという長時間のフォーラムでした。
 基調講演では、篠田昭新潟市長が「潟と平野は我々の生活そのものだった」と言う主題で、縄文時代遺跡から新潟県市近郊では異文化との交流が見られ裕福な経済だったであろうという話から始まり、弥生、鎌倉、江戸時代と歴史を経ての日本における新潟の地位と人々の暮らしを話されました。
 続いての報告では、「水鳥は水田をどう使っているか」日本野鳥の会新潟県支部長・千葉 晃氏、「渡瀬遊水池は自然の宝庫」渡瀬遊水池を守る利根川流域住民協議会・高松健比古氏、「福島潟は広大な沼地だった」ねっとわーく福島潟・大野 聡氏、「葦沼だった亀田郷と鳥屋野潟の生活」鳥屋野潟21世紀の会・増井 忠一氏、「潟のほとりの遺跡・的場」新潟市歴史文化課・藤怐@明氏 、「塩津潟をしのびその文化の伝承と復元を試みる」塩津潟教育研究所・伊藤 國男氏、「休耕田を湿地に再生する」・湿地創出プロジェクト・新潟大学農学部助教授・関島恒夫氏らが、テーマに沿って話しました。各方面から専門的立場で湿地の有する生物多様性の新潟の優位性や、将来に向けた新潟のビジョンなどが報告されました。

05/2/28掲載