環境学習会に参加して

 1月19日、 にいがた市民環境会議主催の第2回環境学習会が、新潟市鳥屋野地区公民館で開催されました。講師は新潟県新津土木事務所計画調整課長の田辺敏夫氏で、「能代川と自然環境について」のお話でした。

 能代川は、平成12年7月15〜16日の梅雨前線豪雨で洪水になったことから、国土交通省の「能代川災害復旧助成事業」「小阿賀野川・能代川河川災害復旧等関連事業」として、河川改修することになりましたが、従来の河川改修のように単にコンクリートで固めるのではなく、川幅を100m位としてすべてを土工仕上げとし、川本来の流れで川を作らせる方法が紹介されました。
 また、能代川では河川の左右の小段の約30mずつをオープンスペースとして利活用できるような構造となっていて、現在までに「新津さくらの会」による植樹、「川を活かす会」による大根の収穫、築堤舗装を利用した「少年駅伝大会」など、市民がいろいろな形で川と親しむ試みがなされています。また、今後、川をどう利用していきたいのか、市民の意見を聞くため、能代川利活用協議会が中心となり、沿線の9000世帯にアンケート調査を実施しています。この調査は、10歳以上から参加ができ、その結果などを基に、利活用を促進する取り組みがなされるという事でした。
 現在の河川法の治水・利水・環境の意味合いが少しわかったような気がしました。

05/1/21掲載