佐々木地区環境学習プログラム
ホタル舞う古太田川を夢見て

塩原理事長さんの挨拶
 9月15日(水)、佐々木小学校の総合学習の時間を利用して新発田市佐々木地区「子どもたちの水辺環境体験学習」ワークショップの一環としての学習が行われました。最初の1時間は、これまでに行った古太田川の動植物調査をもとにして古太田川がどんな川だったのかをもう一度みんなで確認しました。(おぼえていますか?)
そう、古太田川は下流域の割には水質が良くて、上流と下流の生き物が一緒に住んでいる珍しい川でしたね。でも、大きな錦鯉がいることや農薬が混ざった農業用水が流れ込んでいることで、生物には偏りがあるみたいです。
1限目、永野先生から生き物のまとめ
 調査のときに見つかった生き物たちが写真で紹介されると、写真だけでも名前がわかる子供たちも大勢いました。とても、たくさんの魚や昆虫が紹介されていましたね。
また、魚の特長(口の形、色、ウロコの大きさ、体の模様など)によって種類を見分けるコツも紹介されました。
1限目の最後にはきれいな川の象徴としてホタルのお話がありました。「みんなは、古太田川でホタルが見たいですか?」の質問にはみんなの手があがっていましたよ。


2限目、植木先生からホタルについて
 2限目は、みんなの声をうけてホタルについてもう少し詳しく勉強を行いました。
 ホタルが一年間で一生を終えてしまうことや幼生で冬を越し、夏の成虫では1週間くらいしか生きられないことなどが紹介されました。また、ホタルが生きるためにはホタルの幼生のエサになるカワニナなどの他、ホタルが卵を産みつける水辺のコケが必要なこと、幼生がサナギになるためには陸にあがれるような岸辺が必要なことなどを学びました。
 先生から「ホタルはとても小さい生き物ですから、少しの環境の変化でも生きていくことができなくなることもあるんです。だから、ホタルが生きられる環境は、とても良い環境だと思いますよ。」と紹介され、子供たちは「いつか、ホタルが舞うステキな古太田川にしていこう」と決意を新たにしたようです。
 さあ、次回は里山の環境を学びに「田貝地区」へお出かけです。佐々木地区の皆さんも子供たちと一緒に大勢参加してください。

04/9/19掲載