古太田川には、生き物がいっぱい

塩原理事長さんからの挨拶
 8月7日(土)、新発田市佐々木地区「子どもたちの水辺環境体験学習」ワークショップが、下興野集落開発センターを会場に開催されました。
 この事業は「水土里ネット佐々木」から加治川ネットが委託された事業で、今回は、7月に行われた植物調査に続き第2回目として「古太田川のいきものを知る」ワークショップです。開催に先立ち「水土里ネット佐々木」理事長塩原さん、当会の若月理事長のあいさつがありました。続いて今回のワークショップのメイン講師加治川ネット永野先生から、朝に仕掛けたワナで捕れそうな生き物について説明がありました。子供たちに古太田川で捕れそうな生き物の資料が配布され、3班に分かれ真夏の猛暑の中、生き物探しに出発しました。
永野さんから朝獲れた生き物の説明 アメリカザリガニがだけ沢山捕れました 今日、何が獲れるかな
集落内には、何が獲れるかな?
 下興野集落内の古太田川から上流の太田川まで、各班ごとに調査していきました。集落の中は、藻(水草)刈りが終わったばかりということで底まで見える状態で、路上からオイカワやアブラハヤなどの魚影をウォッチングできるくらいでした。ちょっと目をこらして見ると沢山のアメリカザリガニがいるのが確認されました。ワクワクしながら子供たちは川に網を入れるのですが、漁果はいまひとつの状態です。その中でもさすが生き物担当、阿部さん、藤田さんは着実にドジョウやアブラハヤなどを捕まえていきます。
子供たちは、講師陣の技に魅了され、まねて網を入れるのですが、捕れるのはアメリカザリガニばかりという状態でした。
 子供たちは、太田川と古太田川の分流点下流川で起死回生を掛け魚捕りに再挑戦です。今度は、泥で足が抜かり、思うように動けずなかなかうまく魚を捕らえることが出来ませんでした。
アメリカザリガニの姿、発見 姿が見えるのになかなか獲れないな 上流部は、泥が深くてうまく動けない
 午前中で魚の捕獲を終え、午後からは各班で捕獲した生き物の観察会と分布図作りをし、古太田川の生き物から見る未来像などをみんなで参加者に発表しました。

各班で感じたことをみんなの前で発表
〔子供たちの感想〕
 ・川に入ったり、魚をつかまえたりしておもしろかった。これからも水をきれいにしていきたいと思った。
 ・自分では捕まえられなかったけど、思っていたよりたくさん生き物がいて楽しかった。
 ・いつも見られない魚や見たことがあるけれど名前のわからなかったものがわかりおもしろかったです。もっと生き物を知り、明るい川にしていきたいと思いました。
 ・いろいろな魚がいてびっくりした。
 ・ヨコエビがこんなにいるとは思わなかった。

 子供たちは、古太田川の多様な生き物の多さに驚いたとともに、古太田川が生き物の生息域として大切な役割を果たしていることに感心していました。

04/8/10掲載