櫛形山脈ハイキング

峠のゲート前で
水辺に関わる活動がメインの加治川ネット21には珍しい(活動の多様化か?)、低山ハイキングが行われた。場所は、日本一小さい山脈、櫛形山脈の一角、箱岩峠から大峰山をかすめての法印瀑コース。
  新潟市からの参加者、関口さんを加治駅に迎えに行き集合場所、『道の駅』加治川に向かう。ここで今回の参加者、6人の各自の車で、貝屋温泉「桜の湯」に駐車後、渡辺さんの車でスタート地点の箱岩峠に送ってもらう。
 箱岩峠の林道入り口で渡辺さんと別れ、林道を進んでから大峰山の標識を見て、尾根筋へと登り上げる。斜度はそんなに急ではないが、兎に角、蒸し暑い。しばらく登り上げると、ベンチのある見晴らし場に出で蒲原平野を眺め、深緑の中を歩き始める。途中、『古城山』にまつわる空堀を検証し、次のベンチで休憩する。花は、ヤマボウシとツツジが目に付き、木苺を試食する。休息中、旧塩津潟や加治川の川替え
あそこが加治川中学校・・?
の話をしながら2つ目のベンチを後にして下ると、箱岩峠から続いている林道と交わる。この頃から、暑さとともに疲れを感じてくる。林道を横目で見て、登り上げていくと、何故こんなところにあるのかと思われる安全柵が出てくる。環境省の中部北陸自然遊歩道の文字と、木杭にロープを通した安全柵に、公共工事のあり方について一頻り盛り上がる。思ったよりも長丁場の、アップダウンのあるコースも法印瀑分岐まで来ると、後は下りになる。分岐から法印瀑へと下っていくと涼やかな沢音が聞こえ、欅の大木に感嘆し、大橡の木に見惚れて、沢に下りる。
  沢水を手で汲んで飲み、人心地をつく。 法印瀑では、天然のマイナスイオンをたっぷり吸い、大瀑の上部を恐る恐る通過して、 杉林に入る。杉林に入って間もなく、左側の木が檜になる。登山道を境にして、大瀑側が檜林、反対側の斜面は杉林だ。その檜林も、登山道を下りかけたところから、また杉林になる。ほんの一角だけ檜がある。
糞転がし(甲虫)
  杉林を通って堰堤を見ると、今回の櫛形山脈トレッキングも終点となる。堰堤から貝屋温泉までは、暑く、つらいトレッキングを振り返って話が尽きない。途中、林道脇の水路がU字溝になっていて、こんなところに落ちると蛇でも上がれないと言っていたら、本当に蛇が流されてくる。救い上げようにも流れが速く、走るが間に合わない。しかし、U字溝は林道脇だけで、杉林に入ると土水路なっていたのでホッとする。
  古城山で歴史の一端に触れ、糞転がし(甲虫)に感動し、里山開発を垣間見、あらためて人間の活動と自然環境のあり方を考えることが出来た、櫛形山脈トレッキングでした。

コース概要と周辺説明
  箱岩峠は、加治川村箱岩と新発田市菅谷を結ぶ県道の峠で、峠を菅谷側に下ると日本三大不動明王の一つである菅谷不動尊へと至る。
  櫛形山脈は、新発田市麓地区のから北東方向へ進み、鳥屋ノ峰からは新発田市と加治川村の境界に沿って箱岩峠に出る。峠からは、林道を歩いて、古城山、(大峰山頂は縦走路から少し入る)、法印ノ峰を通って櫛形山に至り、尾根筋の境界を新発田市と中条町、黒川村と分けながら、烽台跡、山居寺城跡と進んで黒川村にある胎内観音の上部の鳥坂山から、中条町の白鳥山へと続く、延長約13kmの縦走路を持つ日本一小さい山脈である。
(要害山から鳥屋ノ峰、箱岩峠の間は、登山道がわかり難い。)

04/ 6/24掲載