新発田川探訪「まちうら散策」

新発田川上流部 水が少なく昔の面影がない
 5月22日、新発田川に沿って歩き、川や街並みを観察しようという、名付けて「新発田川探訪まちうら散策」が行われました。これは加治川ネット文化部の今年度初事業。ネットの事業というと専門家が多いせいか、最近は生物、植物に関したものが中心で、参加者が固定化してきているため、もっと大勢の方が参加できる事業をと、今年文化部を作り、活動を開始しました。文化部といっても、会員や参加者に文化知識を要求するのでなく、要は「専門知識のいらない、何か知らないけど楽しむ企画を考える」、つまりは、なんでも屋です。
金升酒造の敷地を川が流れる 酒の瓶で護岸が作られている
 さて、まちうら散歩当日の参加者は市内外から30人。豊町の旧町田金魚店から出発し、堰が閉められほとんど水の流れていない新発田川を見ながら金升酒造へ。ここでは、会社の敷地内を新発田川が流れており、高橋社長が仕事の手を休め、素敵な庭や焼酎の瓶で護岸整備をした川などを案内してくださいました。余談ですが、この辺りはその昔、殿様の菜園所だったそうです。水がきれいで、水量豊富な場所だったということなのでしょうね。
 新発田川はそこから国道 290号を横切り、農業高校裏や清水園横、寺町、そして庚申堰へ。川沿いの風景は昔ながらの様子を残し、風情のあるところも多かったのですが、残念ながら、川は汚れ放題。洪水防止などのため、新発田川の水量が少ないのはしかたがないとしても、せめて、川へごみを捨てることだけはやめてほしいと思いました。
 庚申堰から少し回り道をして、旧四ノ町の長屋造りの家並みや台輪を見学。平久呉服店では、急遽ご主人から昔の風情を残す店構えや、昔の商いの説明を受け、「古い文化」の学習もすることができました。
志まやで豪華な弁当 川瀬先生から歴史を勉強
 いよいよ、食文化の学習(?)のため、豪華弁当の待つ昼食会場へ。和気あいあいの雰囲気の中で食事をし、最後の締めは川瀬勝一郎さん(元市立図書館長)の話「新発田川の今昔」。わずか半日程度の散歩でしたが、環境、景観、歴史、食文化、知らない人との出会い、そして軽運動、たっぷり「文化度」を高めさせていただきました。




近いのに、知らないものばかり
金升酒造さんより説明 若林さんから寺町の説明 民家に船着場!! 水量が不足です
藤田糀谷さんより説明 平久呉服店さんより説明 台輪もあった。 分水路(庚申堰)

04/ 5/24掲載